- おじいちゃん/マーク ジュリー
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「1974年2月11日、81歳のフランク・トゥゲントは、ある決意を明らかにした。
思考力はすでにおぼつかない状態になっていたものの、身体の方はまだしっかりしていた彼は、自分の入れ歯をはずすとこういった。「これから、わしは、もう何も食べないし、何も飲まないつもりだ。」と。
そして、その日から三週間後に、彼は死んだ。」
『はじめに』にはこう書かれている。
この本は、フランク・トゥゲントの家族の、彼が死ぬまでの3年間にわたる介護の詳細な記録である。
上記のとおり、家族は本人から死にたいと望んでいることを知らされ、病院に入ることなく家で看取る選択をする。
本書は写真集のようになっており、そこに孫のダンの日記やひ孫のヒラリーの日記からの引用を含め、
フランクの変化やそれに伴う家族や周囲の感情が書かれている。
ぼけの始まりのこと、下の世話のこと、フランクの友達が離れていってしまったこと、そして昏睡状態にはいって・・・
本の最後はフランクが眠る棺の横で、彼のひ孫の赤ちゃんがはいはいしている写真で終わる。
これを本にするのは勇気がいったのではないかという写真が多く載っていて、
見ていてショックを受けるのだけれど、家族の言葉やフランク自身の決意の固さがつきまとう重苦しい空気を吹き消してくれる。
勇気を出して読んでほしい本です。
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この本はエルマおばあさんがガンの告知をうけてから亡くなるまでの1年間を、猫のスターキティの目を通して書かれている。
エルマおばあさんもフランクと同様に延命治療を(彼女の場合はリビング・ウィルの形で意思を示した)望ます、静かに家で過ごすことを選んだ。
本書にはエルマおばあさんの幸せそうな、そしてとても穏やかな死の瞬間が残されている。
おわりにのっている季羽倭文子(きば しづこ)さん・ホスピスケア研究会の出版時の代表(現在は顧問をされているようです)の「子どもに死をどう教えたらいいか」よいう文章もとてもおもしろく、
そこには子どもに死を語ることを避けるな、と。
それにはまず、大人が「死が訪れる瞬間は苦しくないこと」を知る必要があるので、本書を子どもだけでなく大人にも読んでほしいと書いている。
ところで、本書の中でエルマおばあさんが
「わたしは、自分の死ぬ日を決めたからね。
その日付けを紙に書いてかくしておいたから、わたしが死んだあと、さがしてごらん。」
と言う場面があるのだ。
そこで私は『西の魔女が死んだ』を思い出し、タイトルにしたといういきさつ。
恋ちゃんはじめての看取り―おおばあちゃんの死と向きあう (いのちつぐ「みとりびと」)/國森康弘
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話題の本。
上の2冊も良書でいいのだけど、日本版はないものかなぁと思っていたら、出た。
本書は92歳のおおばあちゃんを看取るひ孫の恋ちゃん(小学5年生)の視点から語られている。
おばあちゃんは夜に死んでしまったので、恋ちゃんはその瞬間には立ち会っていない。
でもその朝に家族からそのことを知らされ、おおばあちゃんにさよならをしにいく。
おおばあちゃんの周りにいる家族も恋ちゃんも笑顔だ。
季羽さんの文によると、子どもが死を「自分自身にも訪れるもの」「避けられないもの」「肉体的生命の消滅であること」と理解するのは9歳ころからだそうだ。
でも、書店さんによると小学校からは「この本が子どもにトラウマを与えてしまうのではないか」と賛否両論なのだそう。
やっぱり、まずは大人が死を受け入れないと、ですね。
