すやすやと寝息をたてて眠る
長男と次男。
息を吸って、
吐いて。
ただ、それだけのこと。
それが、どんなに幸せなことか。
愛おしさに涙がでる。
小さな小さな命。
当たり前じゃない毎日。
当たり前じゃない呼吸。
当たり前じゃない今日と明日とこれから。
先日、次男がRSウイルスというものに感染し、
連れて行った病院から救急車で運ばれ、
入院をしていました。
呼吸をとめ、真っ青になる息子を、
ゆすって、名前を呼んで、呼吸をさせながら、救急車にのった。
病院につき、小さな身体に処置がされるのを、ただ呆然と立ち尽くしてみていた。
現実と思えなかった。
どうしようと思いながら、
私の子に限って・・・とどこかおめでたい頭だったようにも思う。
処置が終わり、かけつけた彼と先生たちから説明をうける。
数時間振りに会った息子は、
管だらけだった。
混乱しているのに、どこか冷静だった。
でも、握った手が震えてた。
朝方まで検査が続き、
病棟の廊下でただただ彼と待つ時間。
どうしてあの時、
もしあの時ああしていたら、
苦しそうな息子の顔といろいろな後悔が頭をぐるぐるしてた。
説明を聞いて、とりあえず大丈夫、と
一回帰宅。
彼は仮眠してすぐに仕事へ。
私はまた病院へ。
主治医の先生たちから説明がある。
ご主人は?
と言われるが、仕事に行った旨を伝え、
ひとりで説明をうけた。
小さな個室にズラリと先生たち。
あ、こういうのドラマで見たことある。
なんて呑気なこと思ってた。
説明をうけて、最初はうなづいていた。
途中から、涙を我慢できなくなった。
泣きながら話を聞いた。
難しい説明だった。
元気に退院できることもある、
でも、後遺症や障害がのこることもある。
最悪の場合、命に関わることもある。
そのことだけが、頭にガンと突き刺さった。
息子が死ぬかもしれない?
まだ産まれて数週間の息子が?
震える手で彼に電話した。
なかなか声が出なかった。
死んじゃうかもしれないって。
それだけしか言えなかった。
彼がその時なんて言ったか、もう記憶にない。
母にも電話した。
息子が頑張っているんだから、しっかりしなさい。母親なんだから、泣いてたらダメ。と言ってくれた。
でも涙が止まらなかった。
二人目だからって、
撮ってあげた写真もまだ数枚しかない。
抱っこだって、授乳だって、
まだまだちょっとしかしてない。
何年後にはこんなかな?あんなかな?
彼と2人、想像してワクワクしてた。
そんな未来がもう描けない。
何時間も泣き続けた。
彼が再び病院にかけつけてくれた。
息子に会う。
いっぱいいっぱい話しかけて、
悪いの悪いのとんでけ~って頭を何度もなでた。
面会時間いっぱいまでそばにいて、
家に帰る。
家に帰ると長男が待っている。
私は笑いかけることもできない。
笑顔がひきつる。それが申し訳なくて、なさけなくて。
次男のいないベビーベッド。
次男が着れないベビー服。
次男が使っていた毛布。
長男を寝かしつけていると、
次男を産む前に戻ったみたいで、
なんか、次男を産んだことすら、
夢だったように思えてくる。
ようちゃんがいない
声に出したら涙が止まらなかった。
我慢してたものが溢れ出た。
彼が手を握ってくれた。
母が抱きしめてくれた。
とにかく祈った。
どうか命だけは助かってほしいと。
どんなに願っても、
どんなに強く生きたいと思っても、
かなわない残酷な現実を知っている。
だから怖かった。
だけど、祈ることしかできなかった。
毎日、祈る思いで病院へ通う。
息子の姿をみて、ほっとする。
今日も生きてる。
そばにいるときだけ、
確かな命を感じることができた。
そんな日が続いて、
だんだん回復をして、
先日、無事に退院することができました。
元気に。
奇跡だと、そう思った。
息を吸って、吐く。
小さな小さな命。
この手に抱ける幸せ。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
命を、ありがとう。

