
「Like father, like son」
「この親にしてこの子あり」、もしくは「蛙の子は蛙」
親に似る、というのは、遺伝子の影響ばかりではなく、親のフィールドを見て影響を受ける部分もある。
気が付いたら親と似た仕事を選んでいたというのもそうだし、逆に、親を見て絶対あれはしないと思ったという逆影響もあるのだろう。
そんなことをふと思っている理由は、アマチュア無線(ハム・ラジオ)。
夫が若い頃にやりたかったが夢のままだったハム・ラジオを最近始めかなり熱中している。

そんな父親のラジオ熱を、当初は鼻で「フン」という様子だった息子だが、夫が買い込んでくるオシロスコープなどの機器に興味を持ち始め、この夏休みにはハム・ラジオのライセンス・テストに挑戦すると言い出した。
そして、ボーイスカウトのラジオ・メリットバッジを学び、今日このバッジ取得の認定を受けた。
なんだか親の影響で引き込まれていくぞ・・・
そんな息子、突然、家にもう一部屋あればいいのになあ~と言い出した。
もう一部屋あれば、防音設備を備えたミュージック・ルームにするのだそうだ。
あ、そんな事、私も若い頃に思っていたかも。
でもこれは親に似たというより、ティーンならありがちな希望かな。
と、そんなことを思ったあと、息子が理科の宿題を持ってきた。
その宿題、「テーマを選んで独自の方程式を作り、2人の人にそれを回答してもらい、レポートを書く」というものらしい。
音楽をテーマに選んで方程式を作ったという息子が「これ解いて」と持ってきた。
えっと・・・

テーマは音楽といっても、指定されているのはテクノのミキシングされた音楽。
それを聞いて、ベースのリズム数などを拾って、方程式を解けという。
いや~、こういうジャンルは私の得意分野ではないし、ベース音ならまだしも「主旋律の音符の平均リズム」とか「エフェクトの平均リズム」とかって??
しかも指定の曲として持ってきたのは、100曲をミキシングした2時間30分に及ぶ曲。
どうしろと?と途方に暮れる私を前に、「このプロジェクトはかなり自信がある。僕の音楽の知識の高さも表現されていて、理科の先生が絶対感心するはず。」と自信満々な息子。
そうだった。
息子が、テクノ系音楽に凝りだしたのは、その理科の先生の影響だったのだ。
理科の先生が授業で「野外コンサートに行ってきた」と、テクノ系ミュージシャンの話をクラスでしたらしいのだ。
それからだった、急に息子がテクノ系を聴き初めて、DJターンテーブルをねだり始めたのは。
Like father, like son
子は親に似るだろう。
でも、外の世界でいろいろな人と出会い、影響を受けて成長していく。
理科の先生の影響は・・・
う~ん、本人が楽しそうなのは良いのだけれど・・・
本日のピンズは、シドニー・オリンピックの、コアラの親子ピン。
BGM「準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響by吉田拓郎」