
ボーイスカウト・キャンプの話は続く。
昨日書いたように、子供達は日中はそれぞれのメリット・バッジ・クラスに参加。
その間引率の大人たちは何をしているのかというと・・・
ボーイスカウトのキャンプや活動を引率する心構えの講座に参加。
射撃大会、ステーキ・ディナー等大人用に用意されたイベントに参加。
出合った他の隊のリーダーと交流、情報交換。
それでも時間をもてあまし気味になるので、ウチの隊の大人たちも、キャンプで用意されているアウトドア・スポーツに参加してみる。
水泳やクライミング、ハイキング、そしてマウンテンバイク・ツアー。

若くない集団が苦戦しているのを見て、ツアーガイドは難関コースをカット。ははは・・・

さらには、スケボーの車輪がラフロード使用のタイヤになったマウンテン・ボードにまで手を出すオヤジたち。

スピードに挑戦してアドレナリンが出たせいか、もう気持ちは青春っ!な様子・・・

子供達以上に楽しんじゃってるかも?
そして、大人も子供もオプションで参加できるイベントも用意されている。
一つは、日の出を拝む「ブルー・マウンテン・サンライズ・ハイキング」。
午前3時半にキャンプを出発し、山登りハイキングし、山頂で日の出を拝む。
我が家は3人揃って参加。
子供も参加することを計算してか時間が余裕を持って計算してあり、頂上に着いてから日の出まで30分ほど待ち時間。

3時起きだったし、息子、日の出を待つ間仮眠。
早起きして山を登った割には、日のでは「あ、こんなもの」とあまり感動がない。


なんで感動しないのかな~と思ったら、このような日の入りがウチの庭から見えるので、同じように見えて感動しなかったのかも。

日の出ハイキングはいまいちだったけれど、もうひとつオプション・ツアーがあって楽しみにしていたのが、ゴム・ボートで急流の川を漕いでいく「ラフティング」。
このツアーは、クラス3の急流を下るので、ボーイスカウトからの参加者はボーイスカウト水泳テストに合格しないと参加できない事になっている。
というわけで、キャンプに到着した直後、まずは水泳テストへと誘導された。
テストは、まず、プールに足から飛び込み浮き上がる。(水に突然投げ出されて状態を再現する形でしょうか)

75mをどの泳法でも良いので泳ぎ、続いて仰向けに浮いた形で25mを進む。(背泳ぎではなく「浮いて」進む)
最後に仰向けで10秒以上浮く。

これがクリアできると「ブルー・スイマー」に認定されて、ラフティング参加OK。

(キャンプのプール入り口にテスト結果のタグが掲げられる。白い札はノン・スイマー。上の部分の赤い部分だけ色がついているのがビギナーのレッド・スイマー。下の青い部分も色がついているのがテストをクリアしたスイマー、ブルー・スイマー。)
標高の高い高地に着いた直後で、空気の薄さに慣れていない状態で即水泳テストは正直キツい。
私も、口の中が乾いて息がしずらいので、クロールは避けて、頭を水につけない状態のままの平泳ぎで75mを乗り切った。途中、やっぱりかなり息苦しい。
仰向けで25mというのは、やったことがなくて不安で、かなり苦戦しながらようやくクリア。
ウチの隊は、大人5人子供4人がラフティング申し込みしていたのだけれど、大人2人が水泳テストにパスできず、ラフティング参加できなくなった。
水泳テストまであるくらいだからかなりの急流なのかも。
私、バリでラフティングした際にボートから川の流れに投げ出された経験がある。
その経験からもう何年も経っているわけで、今の体力で投げ出されたらマズいかも。
ラフティング・ツアーは、朝バスでキャンプを出、アーカンサス・リバーへ向かい、ラフティングしたあと現地で昼食し、その後バスでキャンプに戻ってくる。
現地に到着し、各ボートに振り分けられ、ガイドが紹介される。
そしてボートの乗り込む際に、私は「一番安全な場所」を希望してみた。
一番安全な場所は、ボートの一番後方の、ガイドさんの隣。

ドキドキの川下り。
導入部分は緩やかな流れで、後半に「ボート破壊の渦」だとか「7つのハシゴ」だとか名前がつけられた急流部分がやってくる。

ある急流で、ボートが岩にぶつかり、最前列にいた息子が跳ね返って川に投げ出された。
投げ出されたあと、息子の上をボートが通過する形で、息子はボートの下に沈んだ状態。ボートの下から出ようとしてもそこにはぶつかった岩があって出られない。
流れが速いので、岩が過ぎたところでようやく水中から頭が出せ、ガイドさんにボートに引き上げてもらう。(息子のオールはボートの反対側に浮かび上がってきたのを夫が必至でつかむ)
良かった~無事で。

息子、昨年夏のキャンプで「ROWING」のクラス、今年のキャンプで「カヌー」クラスを受けていて、どちらでも船が転覆して船の下敷き状態に水没した際の脱出方法を実際に水の中で練習している。
それが役に立ったのか・・

そんなアクシデントもありながらも、ラフティングはやっぱり楽しかった。
やっぱりこれが今回のキャンプの一番のイベントだったかな。

(息子、左足が裸足。川に投げ出された際に、左の靴が流されてしまってなくした。私のウォーターボトルも岩にぶつかったか何かで流されてしまったのだけれど、後続のボートに拾われて戻ってきた。カナビラに引っ掛けてた部分が見事にぶっちぎれていた。)
本日のTシャツは、川に投げ出された息子への記念Tシャツ。
「4コーナー・ラフティング」の転覆ラフティングTシャツ。
ボートの一番安全な場所を確保してしまった私だけれど、今となっては、子供の方が強いのでね。
私がボートの下敷きになっていたら、きっとパニックでもっとマズい事になっていたかも。
BGM「イメージの詩」by吉田拓郎
♪古い船には 新しい水夫が乗り込んでいくだろう
♪古い船を今動かせるのは 古い水夫じゃないだろう
♪なぜなら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る
♪古い水夫は知っているのさ 新しい海の怖さを