ノミの市で、ピンバッチ を物色。
ピンバッチに混ざって、数個のネクタイピン が並んでいるのが目に入る。
最初は「ネクタイピンには用はない」と思ったのだけど、その中のひとつに目が止まった際に、それがボーイスカウトの物であるとわかった。
お～、こういうの、今はスカウト・グッズにないぞ～、と気を引かれたが最後。
息子もスカウトだし、何かで使えるかも？
今はないレトロ・グッズっぽいし・・・
で、ついGET。
下の３個がボーイスカウトもの。
一番上のものは、テキサス州の形で、何かの記念物なのか不明。
「こんなタイピンをコレクションもありかもな～」と、つい、訳のわからないテキサス州型までついでにGETするのが、コレクターの悲しいサガ。
以前から、タイピンは数個持っていた。
ギター型の物はお気に入りで、タイピンとしてではなく、バッジ的に使ったりしていた。
で、これらのタイピンを保管していた箱は、子供の頃からの細かい宝物的グッズを入れていた「ガラクタ宝箱」。
その箱の中身は、バッジ類やキーホルダー、小学校の時友達が作ってくれたビーズの指輪・・・などなど。
で、その中に、多分これが私のピンバッチ、バッジ類コレクターの始まりの一個、と思えるものが。
それは、コレ・・・
赤塚不二男アニメ「もーれつア太郎 」などに出てくる猫キャラ「ニャロメ 」のミニミニ・バッジ。
これは、かなり古い、「コビト 」社のお菓子景品 。
お菓子を買って「あたり」が出たら、お菓子屋さんの店頭でバッジと引き換えしてもらえるという仕組みの景品だった。
当り券で引き換えに行くと、お店で「この中から選んで」とお菓子屋のおじさんが手の平に何種類か並べて見せてくれ、選べた。
写真の右の赤い方が、先に手に入れたもので、左の方が２度目。
２度目の時は選択の種類が減っていたのだと思う。
好きなものが残っていず仕方なく選んだこの黒いのは、カラフルでなくてあまり気に入らず、ちょっとガッカリした。
そんな気持ちを読んだのであろう、母が言った。
「これね、多分こっち（黒い方）の方が作るのが大変なんだと思う。きっと製作の価値的にはこっちの方が上だと思うなあ。」
そうなんだ～。
そういわれれば、確かに黒い方は立体的になっているし、それに大人っぽい高貴さがあるかな～。そうか～。
急に、モノクロ・バッジが特別に思えてきて、なんだか気分も、得したような幸せ感に。
母が本当にそう思って言ったのか、適当なポジティブ・コメントを作り上げたのか、多分母本人もそのようなことを言ったことさえ覚えてはいないであろう。
しかし、子供心に説得力がある母の一言は大きかったようで、このニャロメ・バッジと共に「ガラクタ宝箱」に詰め込まれた記憶になっている。
本日のTシャツは、ニャロメにしたいところだけど、アニメ・キャラもので「どらえもん 」。
これはなんていうことはない市販品だけど、昔々「製作工程難度説」を語ってニャロメ・バッチの私の中における価値を上げてくれた母が、息子に送ってくれたもの。