
メリル・ストリープ出演の映画「プラダを着た悪魔」を観る。
録画してあったのを先に見た夫が「良かった」と言うのが意外だった。ファッションの話だと思っていたからだ。
が、観てみて納得。プラダという題名から、ブランドの話が満載かと思ったらそうではなく、ファッション誌の出版業界の話で、新卒の社会人が奮闘する物語として業界を置き換えてみてもありえる話だと思う。
冒頭のニューヨークのせわしない朝のシーンから、良い感じ。
ここで流れる、TKタンストールの曲、タンストールのCDで私が一番好きな曲で、このシーンにピッタリ。
そして、ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した「RENT」に出ていたトレーシー・トムズが友人役で出ているのを見つけたと思ったら、主人公の就職が決まってカンパイするシーンで「就職してRENT(アパート代)が払えるね、カンパイ!」というようなせりふが出てくる。「RENT」の映画は、アパート代を払うために四苦八苦する若者達のストーリーで、トレーシー・トムズがそれに出ていた事をひっかけたせりふであろう。こういう「あっ」と思わせるものが隠されているのも「これは面白そう」と、先を期待。
ブランド物は興味がなく、例えもし湯水のようにお金が使える生活ができたとしても、ブランド物は買わないであろう私でも楽しめるものだったし、ファッションも「どうだ!」という感じででてくるのでなく、「ああ、オシャレするってのもいいなあ」と気持ちよく観られるし、どの画面も綺麗。
この映画の主人公はファッション雑誌「ヴォーグ」の編集長がモデルではないかと言われているようだが、本日のTシャツは、ファッション雑誌ではないが、女性総合雑誌「anan」のTシャツ。87年に懸賞で当たったもの。
当時、広島カープの監督が阿南(あなん)監督で、しかもこのシャツの前年86年には広島が優勝した優勝監督でもあり、このシャツの「ANAN」が阿南に見えて仕方なかった。ちょっとシンプルすぎかな。
ともあれ、「プラダを着た悪魔」観て後悔なし、だった。