テコンドー大会 T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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朝から、オースティンの北東にあるテイラーという街に向かう。
そこの図書館で、小学生向けに空手のデモンストレーションを見せるのに息子が参加するからである。
家を出てしばらくして、雨が降り始めた。と思ったら、かなりひどい雷雨になってしまった。土砂降りの中、テーラーの街は家から1時間ほどかかった。

午前中に2回、図書館に集まった子供たちに、空手のデモ・チームの子供たち10人ほどで、基本の動きや型、「武器」を使った型、スパーリングのさわり、そして板割りを、先生の進行にのって見せていく。
「型」などは、普段からトーナメントに向けて連取しているし、先日セレモニーがあってその舞台でも披露しているものをやればいいので問題はない。
しかし、息子は多分、板割りなどはほとんどやったことがないはずなんだけど・・・
それでも先生が、空手の基本の蹴りなどを使えばいいと、コツを教えると、息子も含め、みんな割れるから驚きだ。
素人の私には、コンコンとノックしてみただけで手が痛い、なんの細工もない板だった。

それでも、一番小さい女の子だけ、どうしても割れなかった。何度も、違う蹴りなどを試させたりしたが、一向に割れない。
私なら「まあ、練習を続ければそのうちできるようになるよ」と言って、その場を収めるだろうと思ったが、先生は違った。休憩時間に、また試させて、それでもわれなかった後。今までは板を先生が持って標的にしていたのを、ブロック2個を支えにして床に置き、足で踏みつけるように蹴り下げて割るように支持をした。この方法だと、力が板に伝わりやすいのだろう。やっと、女の子は板を割れた。
周りのみんなが拍手をする、女の子は微笑む。
なるほど、諦めずに、達成感を味わわせてあげるよう、根気よく指導していくのも大事なのだな、子供相手だと。
良い先生だな、と感心した。

デモンストレーションが終わった頃には雨も上がっていた。
来る時には豪雨で見えなかった景色が見渡せる。田舎の風景である。古いアメリカンっぽい(というかアメリカなんだが)看板を掲げた、小さな隠れ家のような店などがぽつぽつ並び、とうもろこし畑が続く。とうもろこし畑が終わる頃、何もない広いところに突然DELLダイヤモンドという野球場が現れる。
とうもろこし畑に続く野球場・・・ケビン・コスナーの「フィールド・オブ・ドリーム」みたいだ、などと思った。

空手ではないが、武道仲間ということで、本日はテコンドーのTシャツ。
オースティンで武道教室の看板で良く見かけるのは、テコンドーと空手。テコンドーはなかなか人気があるように思う。
息子の参加する空手の大会も、多くが「オープン」な武道の大会になっていて、空手の人もテコンドーの人も一緒に試合をする。スパーリングなどのルールは、その大会ごとに決められているものにしたがって行われる。

「それを作れば彼は来る」。映画フィールド・オブ・ドリームスでケビン・コスナーは、そういう「お告げ」を聞いて野球場を作る。
オースティンで「武道館」を作れば、武道家達が集まって来るだろうか?
それより、オースティンに「忍者屋敷」を作るのは良いかも、とずっと密かに思っている。