僕は高専に行きたいんだー、っていう息子の側で、好成績を叩きだす度に欲深くなってしまって、

私立中高一貫もありなんじゃないか、と迷走していたころに申し込んでいたセミナー。


こんな機会ないから行ってみよう!と息子と参加してみたら大収穫でした!




前半は各校プレゼン、時間押しまくりも、学校の個性よりもお三方の個性が見えて面白い。



もの凄い新校舎を建設中でグローバル化の開成、いつのまにか制服が変わっていた東海、自主自由の灘。


中受するご家庭には既知の情報なのかもしれないけれど。



個人的には、やっぱり灘が好きかなあ。


「非認知能力を伸ばす施策」として制度や仕組みの紹介をしていて、今の私にはいちばん共感。


非認知能力、GRITとか、学びに向かう力、ともいいます。


ルールは思考停止に陥るってことで明文化された校則もないけれど、それって自律を試される。



親目線では、担任持ち上がり制による6年一貫教育と立派な図書館も魅力的です。


魅力いっぱいなんだけど、他2校に比べてパンフレットがあまりにも簡素なのも面白い。



通学圏の幅広さと自由度の高さゆえに、3校の中ではいちばんクセ強、個性強めの子が多そうで楽しそう。


名古屋からは、毎年新幹線通学組がいるらしいけれど、リニモ開通後は開成もそうなるんでしょうね


西日暮里なら東京からすぐだもんなあ。



後半のパネルディスカッションの時間が短すぎて残念だったけれど、思わずメモしちゃうことばかり。


子どもの学力を伸ばすには?ってテーマでは、3人揃って同じことをおっしゃっていました。


好奇心、探究心を高めるために、外に出て、色々なモノに接する、自然に触れる体験を、と。


そして、失敗するリスクを恐れないように、と。


冬期講習じゃなくて本人の希望どおりスノボ合宿に行かせてよかったんだなって勝手に自己肯定です。



なぜ灘の試験に社会の科目がないのかって質問に対するお答えにも、なるほど、と思いました。


社会に目を向けるのは中等教育からでも遅くない、まずは身の回りの自然に目を向けてほしい、

そんな意図があるそうです。



そして、仕事で育成に関わる身としては、灘の校長先生のVUCAに対する解釈にガツンとやられた。


不確実なんていうけれど、今になって始まったことじゃない。


むしろ高度成長期がイレギュラーであって、不確実なのはいつだって当たり前。


阪神間は震災を経験している、という前置きはあったけれど、確かにそうだな、と衝撃。



コロナ禍に入ってから、VUCAって言葉の拡がりを感じるようになって、やれレジリエンスが必要だ!とか。


各校の特色を知る以上の収穫でした。



そして、息子を連れていってよかったなあ。


やりたいこと、夢があって、既に目的志向で進路を絞り込んでいる息子ですが、まだ小3。


もっと選択肢があることも、いろんな考え方があることも知ってほしいと思っています。



主体性を感じたことも収穫かな。


眼鏡を忘れてきた息子に引っ張られて最前列エリアに座ったけれど、頷きながらの聴講態度がマル。


そして何より拍手が素晴らしい。


お話された先生に正対するようにクイっと体を斜めにして、胸の高さの拍手が綺麗。



これ、まさに非認知能力を高めるためのオンライン塾で培ったもの、と気づきました。


仲間の発表のたびに全力で拍手、zoom越しだから、映り方も意識してきたんだろうなあ。



帰り際には、大きな声で「ありがとうございました」とスタッフさんに声をかけながらビルの外へ。


みんな笑顔で返してくれるから、息子も私も嬉しくなっちゃう。



たまたま、校長先生たちが取り巻きに囲まれながらお帰りになられるところにも遭遇したんだけど、

誰に対してもフラットな息子は、ここでもやっぱり大声で挨拶。


ある学校の先生だけが「さよなら!」と大きな声で返してくださいました。



最近、息子が凄すぎてビックリしちゃうことばかり続いています。


でもマイペースは相変わらず、やっぱり独特なんだよなあ。