ふとした瞬間に思い出すのはいつもあのひとでした。
いつも手を伸ばしたら触れる距離にいたのに、差し出された手を拒んだのは私でした。
街を歩いていてもいつでも胸が熱くなるのは、どこかあのひとに似ている人のせいでした。
それがあのひとに似ているからなのか、あのひとみたいな人が好きなのかは分からないけれど。
会えるだけで良いと、それ以上に関係が壊れて会えなくなるのが怖かった。
たまに会ってお互いの近況話して、笑える話して、そんな時間壊したくなかった。
壊れたらそれまでの関係って、壊したくなかったから。
きっと会わなくなるのは自分のせいになるから。
そんなに強くなれないから。
初めて顔合わしたときも、アドレス交換したことも、初めて家に行ったことも、雨の中会いに行ったのも、煙草吸う姿も、訳の分からないわがまま聞いてくれたことも、地元に連れてってもらったことも、くれたお土産も、急な誘いにつきあってくれたことも、聞かせてくれた音楽も、ニケツで上った坂道も、笑顔も、無茶ぶりでしてくれた面白い話も、メットつけてくれたことも、夜中警察に止められたことも、バイクの後ろ座席から見えた景色も、一緒に見た映画も、車運転する姿も、ずっと撫でてくれたことも、まだ全部覚えてる。
もうあんなに人を好きになることはないかもしれない、そう思えた恋でした。
どんなに嘘つかれても。
絶対報われないし、どうしようもないし、もう好きとかそんなんじゃなくて、きっとずっと忘れられない人だと思います。
思えば彼女いるって話されてから
会ってないなぁー
もう会わへんやろな、
結局一番なりたくなかった展開。
今もあそこに住んでるんかな
今もあそこで働いてるんかな
今も彼女と幸せですか?
