近年の高校野球界ではレベルの向上により、硬式野球を中学生、小学生からプレーしている選手の割合が高まっている。

 

だが、2019年のプロ野球界では阪神のメッセンジャー投手を除いた他11球団の開幕投手全てが軟式野球出身者が占める結果となり、話題となった。

ここで私に一つの疑問が生じた。

事実上プロ野球界への登竜門となっている甲子園においても軟式出身者が増えているのではないかと。

 

その疑問を解消するために、一つの検証を行うことにする、それは

「センバツベスト8校の登録選手に占める軟式出身者の割合、それに加えてセンバツに出場したドラフト候補に占める軟式出身者の割合を調べる」ことである。

 

それでは、まずセンバツベスト8校に占める軟式出身者の割合だが

①市和歌山     軟式 5人   硬式 13人

②習志野      軟式 2人    硬式 16人

③東邦        軟式 3人   硬式 15人

④龍谷平安     軟式 5人   硬式 13人

⑤明石商      軟式 4人    硬式 14人

⑥智辯和歌山   軟式 4人    硬式 14人

⑦明豊        軟式 7人   硬式 11人

⑧筑陽学園     軟式 1人   硬式 17人

 

やはり、この数字を見る限り軟式出身者は厳しい状況に置かれていると考えられるだろう。

ただ調査の過程で一つ興味深い事実が分かった。

それは、各チームのエースに占める軟式出身者の割合が高いことである

具体的に選手名を挙げると

①西  筑陽学園

②若杉 明豊

③飯塚 習志野

 

その他にも

豊田 龍谷大平安     秋はエースとして活躍

池田泰 智辯和歌山    準々決勝で先発

小林  智辯和歌山     準々決勝で147キロを計測

 

このように投手は軟式出身者にもチャンスがあるといってもいいだろう。

 

次にセンバツに出場したドラフト候補に占める軟式出身者の割合であるが

投手 軟式

①奥川 星稜

②飯塚 習志野

③根本 松山聖陵

④大畑 明豊

⑤岩本 石岡一

⑤若杉 明豊

 

投手 硬式

①及川 横浜

②松本 横浜

③前 津田学園

④中森 明石商

⑤宮口 明石商

⑥清水 履正社

⑦河野 広陵

⑧石原 広陵

⑨西舘 筑陽学園

⑩村田 春日部共栄

⑪西原 札幌大谷

 

 

野手 軟式

①宗山 広陵

②山瀬 星稜

③東海林 星稜

④内山 星稜

 

野手 硬式

①武岡 光星

②森 桐蔭学園

③野村 山梨学院

④根本 習志野

⑤角田 習志野

⑥内海 横浜

⑦度会 横浜

⑧津田 横浜

⑨石川 東邦

⑩熊田 東邦

⑫奥村 平安

⑬来田 明石商

⑭野口 履正社

⑮小深田 履正社

⑯井上 履正社

⑰東妻 智辯和歌山

⑱黒川 智辯和歌山

⑲細川 智辯和歌山

⑳中村 筑陽学園

㉑福岡 筑陽学園

 

やはり数自体は硬式出身者が多い。だが投手においては軟式出身者も大いに健闘している

問題は野手である。

 

なぜここまで大きな差が生じるのか?

私は硬式と軟式の打ち方の違いや守備時の違いが大きな差を生じさせていると考える。

高校野球は実質2年半しかなく、軟式出身者の硬式球への対応するまでの時間が差になるのだ。

 

ではなぜ投手は差が生まれにくいのか?

ある有名高校野球の監督によると硬式出身者に比べて軟式出身者の方が入ってからの球速の伸び幅が大きいそうである。理由は硬式出身者は中学時代基本的に週末のみ本格的に野球をしているのに対し軟式野球は毎日練習しているのが大きいそうだ。

 

 

結論としては

確かにプロ野球においては軟式出身の投手が活躍しているようだが、その選手たちも基本的には高校では無名の選手が多い。

そのことから高校野球という短い期間においては軟式出身者の活躍は難しいといえる。

 

やはり高校野球をやるうえで甲子園を目指すなら中学生から硬式のチームに所属し、強豪校に入学するのが鉄板だと言えそうだ。