画廊に勤めてる男。


ある日、絵を買ってくれと女が訪ねてくる。


人目で「普通」じゃないいでたちの女が描いたという、拙い絵。 無頭の鷹。


断わりながら、女に惹かれ、自分の部屋に誘う。


その空間だけが女をまともに見せる。


彼にとって街は、水の中のように輪郭が揺らぎ、現実感がない。


  クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー

描写が美しい、としか言えない。


訳者が別で二つのバージョンででているが、川本氏のをお勧めする。


男二人。


かつてどちらとも関係があった女の葬式。


魅力的で華麗な経歴の女の尊厳のない死に方に、


どちらかが彼女と同じ症状になったら、安楽死が合法化されているアムステルダムに連れて行く、


という約束を交わす。


クローバークローバー  クローバークローバー  クローバークローバー

著者であるイアン・マキューアンが、精神科医である友人と安楽死について語っているうち、

ほんの冗談で、互いが信じられないようなミスをした時、「アムステルダムだ」と言い合うようになった。

そこから生まれた話だとあとがきに書かれていた。

クローバークローバー  クローバークローバー  クローバークローバー


地位と名誉がある主人公二人が、それを守ろうとしてやっきになっているうちに迎える、無様な最期。

突然、自殺してしまった夫。

それまでの妻の生い立ちと、その夫との突然の別れからの人生が、

浮かんでは消える海の波間の光と絡めてかかれている。



「ひとは何を幸せとして生きるのだろう」


は、宮本輝氏のテーマ、というか、なげかけだろうか。



知人は宮本輝というと、



「くっらーい!!ドクロと一蹴した。