『大店立地法』を境に沖縄市の銀天街のみならず、県内おろか日本全国的に「商店街」という「商店街」は大きな打撃を受けたことは皆様が知ることであると思います。ただ、現在は「大店法」と時以上に、Amazonや楽天などの大手ECサイトの登場により家に居ながら購買出来るという時代です。

対面販売vs ECサイトという新たな局面を迎えている中、単に「大店立地法」を理由に商店街が衰退したということはもはや言い難い。

仮に大店立地法が施行されなかったとしても、いずれ商店街は、(今のコロナ禍が以降は特に顕著?)ECサイトとの競合を余儀なくされていたと思います。

 

じゃあどうやって商店街が生き残って行くのか?

いち消費者目線ですが、

 

大型店舗のメリット

・営業時間が長い

・様々な小売業や飲食店の集合体

・専門テナントがある

・駐車場が確保されている

 

デメリット

・徒歩では通えない

臨機応変なサービス対応(生肉、鮮魚など細やかな加工対応出来る時間や社員が不在など)が難しい

・時間帯により、会計に時間を要する。

 

ECサイトのメリット

・価格が安い

・在庫が豊富

 

デメリット

・沖縄は送料が別途かかる

・日数がかかる

・品質及び、求める商品の内容が不確定

 

 

 

 

上記のECサイト及び大型店舗のデメリットを融合したサービス提供が商店街が生き残るヒントではないかと思います。

①日中に対面以外ではサービスを受けることが出来ない飲食事業(アルコール提供せず)

対面以外では商売が成り立たない業種を商店街に誘致する必要性があると思います。

飲食は実際に店舗でサービスを受ける(食べるという行為)必要性がありますので、『ECサイトで』ということはまず出来ません。その上では商店街に飲食店を複数店舗誘致することは必須と思います。

じゃあ食事が出来ればそれで良いのか?そうではありません。

大店舗立地法における「大型ショッピングモール」にあるようなチェーン店やフランチャイズ店では「そこに行く価値」がありません。それなら大型ショッピングモールに人が流れてしまいます。

そこにしかないお店(個人事業主)の誘致が商店街の重要な集客メリットとなります。

ある意味、①は商店街の土台、基礎になります。

 

ポイント

ⅰ アルコール提供以外をメインとした飲食店(喫茶店、ラーメン店、大衆食堂等)

ⅱ 既存の大店舗にあるチェーン店、フランチャイズ店以外の店舗

 

 

②即時性&専門知識に即した応答性の重要性

土台を確保した上で②になります。

ECサイトは値段も比較的店頭で購入するより安く購入出来る傾向にありますが、即時性においては物流が発達した現在でも「店頭購入」の優位性があります。

また届いた商品の状態や良し悪しなど、「購入し届いたけど思った品物では無かった」という事もあります(個人的にそういうケースあり)。

またユーザーの要望に応じて即座に、購入における的確なアドバイスの有無についても、対人店舗とECサイトとの違いがあり対人店舗の優位性です。

 

小売における対人店舗の優位性

ⅰ  即時サービス提供

Ⅱ  的確かつ消費者が納得出来るサービス提供と食品加工など、臨機応変な対応が可能である。

 

③多岐に渡るサービスを提供出来る業種の誘致

同業種の店舗を誘致しても意味がない。

大型ショッピングモールのように多種多様なサービスを提供できる事業者を誘致しなければ、既存のチェーン店に太刀打ち出来ない。

また事業者目線で考えると「一から銀天街を再興させる中で、同業と争うことで体力を削ぐと、数ヶ月で経営が成り立たなくなる」という恐れもあります。

再興する上で、手始めにまずは多種多様な業種を定着されることが最優先にされるべき誘致と思われます。

 

 

余談ですが、商店街における「駐車場の無さ」を上げる方がおりますが、「行きたい」と思わせるお店があれば、消費者は有料でも駐車します。重要なのは「行きたい」「また通いたい」と思わせる商店街作りが必要だと考えます。