今朝方、弱い地震で目が覚めてすっかり目覚めてからニュースを見たら「東京千代田区震度5」との字幕にびびった。




なんだか、ここのところ首都圏での地震が多いような気がするのは気のせいか。


北から南下してきているのかも知れず、静岡に住んでいるわたしとしては気をもむところだ。


ともあれ、首都圏に友人が集中しているため、早速「大丈夫か」との安否確認のメールを方々に送ってみる。


すぐ返してくるものもあれば、夜7時過ぎに返信してくるやつもいる。




夜7時過ぎに返信してきたのは、Cちゃんだ。


ご記憶にある方もいるだろうが、彼女は既に4半世紀を友人として過ごしている親友だ。


ニュースではけが人はそれほど出ていないとのことだったので、大丈夫でだろうとは思っていたが、メールの返信があった時には、すっかりわたしもメールしたこと自体を忘れてたよ。


だって、送ったの朝の6時だぜ。


返信が7時ってさあ。どうよ?




しかも返ってきた内容が、Cちゃんらしくて思わず爆笑だ。




以下、その内容をご紹介しておく。














朝、わたしが送信したメール。




件名「大丈夫?」




本文「地震大丈夫?」




送信時間:朝 6:26






そして返信されたメール。




件名「結構揺れたよ」




本文「朝、コミケに行く為に早起きしたらあれだもんなあ~。


電車が遅れるぢゃないかぁと思ったら案外普通について、あれって感じだったぁ~v




週末にはイベントの為、前日夜に高速バスで京都入りします!!あ、その日の朝はサイン本の為にまたまた早起きしなきゃだぁ~vv」




返信時間:夜 19:31








返信内容を見て、思わず目を閉じた。


もう夜なんだけどさと思いつつ、並んでる文字が呑気すぎるのが笑える。




なので、電話した。




「もしもーし」


「おー、どうした?ちばこちゃん。今日は、メールありがとねー。わざわざ電話してこなくてもよかったのに」


「いや、メールの中身が面白かったから思わず電話した。あんた、またコミケに行ったのか」


「そうそう。地震のせいで電車が止まるんじゃないかと焦ったけど全然普通だった。一昨日から今日まで幕張メッセ通いっすよ。ツイッターの友達と待ち合わせをしてたりとかで、遅刻したらと焦ったけどよかった~」


「…あれっすか。それは、また『進撃』っすか」


「違う!今日はFree!。進撃は昨日までの二日間」


「………ああそう」


「今日は荷物が多くて大変だったんだよ。BL本大量に買ったり、それにサインもらったりで、『あーー!!あなたが○○さん(<ハンドルネーム)ですかー??シブ(Pixivの隠語)ではいつもお世話になってます~vv』とか挨拶しまくり」


「…Cちゃん、あんたいくつだったっけ」


「人生半ばの45歳、怖いもんなしだよ。それがなにか」


「…いやいい」




一瞬、目が回りそうになるが立ち直る。




「そういや、ちばこちゃんはシブはどうよ?」


「どうとは」


「書いてるの?」


と言うので(誤解されないように言っておきますが、シブにイラストはあげていません。っていうか、この発言自体が既にもう…)、




「わたしは字書きなので絵は描かない」




(そこのアナタ。字は書いてるのかという突っ込みはちょっと止めといて)




「なんでさ、描けばいいじゃん。わたしが買うよ」


とか馬鹿なことを言い出したため


「いや、見たことないから。知識として『進撃』とか『Free!』は知ってるけども、そもそも静岡ではそのアニメ放送されてないから」


と言ってやったら、思いっきり驚愕された。




「え?!なんで?なんで静岡では放送してないの?」


と言われたので


「静岡ではテレ東は放送されてないんです。ちなみにMXもありません」


と言ってやったところ、さらに驚愕されて


「なに?!では静岡県民は一体何のアニメを見ているの?」


と問われたので粛々と教えてやった。




「静岡県は日本一にアニメに乏しい地域と言ってよい。わたしはここ数年静岡に住んで知ったことだが、東京で普通に見れているアニメ放送はリアルタイムではほとんど放送されていない。


静岡でアニメを放送しているのは主に○レビ静岡だが、ここではひたすら同じアニメをリピートしている。


驚くべきことに大抵、『○びまるこ』『○ザエさん』『DB』『○ンピース』『○んま1/2』のリピートだ。この前までは『○ンピース』を初回から再放送してきていたのだが、リアルタイムの本放送に追いついてしまうと言う理由で、いきなり終ったという事実がある」


「………!なんと!!じゃあ、静岡県民は延々と『DB』か『○ピ』をエンドレスに見ているというわけ?」


「あながち嘘じゃあない。『○ピ』に至っては、いきなり再放送をぶった切っておきながら、なんとまた初回からリピート放送している」


「ええええええ????」


「と言うわけで、静岡県民は『進撃』も『Free!』も公共の電波では見たことがない」


「はあああ?!?!」




Cちゃんは本気でびっくりしていた。




しかし、その後の彼女の台詞がこうだ。




「なるほど。だから静岡県民はあんなにおっとりしているのだな」


「…なんだって?」


「『進撃』も『Free!』も見たことがないが故に、静岡県民はあれだけ落ち着いていられるんだよ。そりゃあ、あれ程の作品をリアルタイムで見てしまったら、その衝撃のあまり落ち着いてはいられないもん。あのときめき、あの恋愛、あの切ない世界は知ってしまったら到底正気ではいられない」




いや、ホントの作品はそういう話じゃないだろ、という突っ込みは入れなかったが。




ともあれ、週末のCちゃんは京都で「Free!」のイベントだそうです。


元気そうで良かったよ、ほんと。






「ところでCちゃん。今年も海外に行くの?」


と何気なく聞いてみたところ


「行く。来月にヨルダンに行って来ます」


「誰と」


「ひとり。ひとりで死海に浮いてくる」


「…気を付けてね」


「ちばこちゃん、安心して。二次元に嵌ってはいるけど、ちゃんとリアルでも活動してるから」


「そうか。仕事もぼちぼち?」


「使えない新人が二人きた。一人はパソコンに弱い49歳のおばちゃんとトークスキルのない23歳の新人。どっちも使えなくて困ってる。


だってさあ!!


おばちゃんの方はあたしが『そこはその文章をコピペしてください』って言ったら『こぴぺ』って問い返してきてさあ。『その前の文章をデリートしてコピペしてくれればいいですから』って言ったら『でりーとしてこぴぺ』って言ってくんだよ。こんなやつ雇うなってんだよ」


「………(声をなくして笑っている)」


「23歳の方はさー。ロールプレイして応えられないことを聞かれると動かなくなっちゃうんだよ。一っ言も発せられず。どうよこれ?あたしにどうしろと?こいつらをあたし一人で指導しろって?」


「いや、ほんとお疲れ…」


「まあ、そういうわけであたしは来週末京都へ逃避する。また、なんか面白いことがあったら連絡するよ」


「おお分かった。元気でいってらしゃい」




会話終了。








なんだか知らんが楽しかった。


相変わらず、楽しい友人のままで嬉しいよCちゃん。


最初は地震どうだった、のメールだったのにどうしてこういう内容になったんだか?と思ったけど、まあ楽しかったからいいとする。






字書きはまあこっそりやります。


こっそりと。