先週の週末、お嬢をつれて近くの耳鼻科にインフルエンザの予防接種を受けに行ってきた。

日付感覚が完全に吹っ飛んでいた今日この頃。

先月半ばにようやく、

「そうだ!予防接種を受けなければ!」

ということを思い出したのだ。

毎日、日付と戦う仕事をしていながら(ほんとにカレンダーとのにらみ合いだ)、この年になると、今わたしがこのカレンダーのドコにいるのかが分からなくなって困る。

最早、自分がいくつかってことも不明だし。

同じチームのボクちゃん(新人さんだ。今年24歳)がこの前誕生日だったので、みんなで「お誕生日おめでとう~」と祝ってあげたら「いやー、この年になるとあんまり嬉しくないっすね~(笑)」と真顔で言うので、Yリーダーが「聞いた~?ちばこちゃん。あたしたち今、Hくんに喧嘩を売られたみたいよー」とにこやかにジャブを返していた(Yリーダーとわたしは同い年)。

コワイっす、リーダー。その鈴の鳴るような声で…!

ともあれ。

すっかり世の中は師走だ。

これからインフルは俄然流行りだす。去年などは予防接種したというのにしっかり罹ってしまい、1週間休む羽目になったことを忘れない(罹ったのはわたしだけだが・ラッキーだった)。


そんなこんなで一応、打っとかないとお嬢はヤバイ。お子様はあと1回打たなきゃならんのに、ワクチンの在庫がすっからかんになってしまうと後々面倒。

ということで、近所の病院に片っ端から連絡を入れて(正確に言うと、旦那さんに入れてもらった。わたしには予約を入れる暇などない)、今年も恒例のインフル接種だ~vv



で。

最初はお嬢が打つ。

直前まで「痛くない?痛くない?すぐ終わる?蜂に刺されるのとどっちが痛い?」

などと喚いていたが、

「痛くない痛くない。ほれ、終わった」

と先生に褒めてもらい今年もご満悦。


次はわたくし。

「はい、チクッとしますよ~」

どうせ痛いんだから余計なことを言わないで、先生!

部屋の隅で蒸気で喉に薬を送っている患者さんを見ながら気を逸らす。


で、最後は義母(今年75歳)。

あっと言う間に終わった(ちなみにここまで車を転がしてくれるのは義母。今年も若いままでありがとうございます)。


で、毎年のことなんだけど、インフルって筋肉注射のせいか接種後の腕の腫れが半端ナイ。

左の腕肘から上10センチ四方がまっかっかに腫れあがった。

おまけにとっても痒い。

お嬢も同じだったらしく

「ママ、掻いてもいい?」

と聞いてきたので

「ダメに決まってんでしょ。掻いたらそっからバイ菌が入ってぐちゃぐちゃになるぞ」

と答えた。

そうしたら、旦那に

「ねえパパ、なんでインフルの後は腕がこんなに腫れちゃうの?」

と聞いたお嬢に

「それはアレルギーだからだ」

と旦那は淡々と答えていた。


ア レ ル ギ ー ?


あれ、そうだっけ。

この腫れって体の中の白血球が侵入してきた外敵をやっつけているというそういう状態?


ふはー。

そうか、だからこんなにわたしの腕はガンガンにインフルを拒否っているわけなんだな。

では解説しよう。

今、わたしの左腕で起こっている(であろう)出来事。


白血球隊員1「隊長!大変です!第一関門が敵に落ちました!」

隊長「なに?!落ち着け、隊員1!もっと仲間を呼び寄せろ!やつらの進撃を阻止せねばならない。この場所で我々はヤツラと共倒れになろうともこのエリアを死守するのだ!」

隊員1「は!分かっております!しかし、第二関門が陥落するのももう時間の問題かと」

隊長「馬鹿者!そんな軟弱な精神は駿河湾の底に鉛をつけて沈めて来い!!我々軍人の役目はこの宿主の生命を守ること。そのために命を捧げる覚悟はとうにできているはず!!今更、そんな戯言を言い出すなど白血球軍の隊員の風上にもおけぬわ!!死守だ死守!!残りの隊員を全てこのエリアに集めろ!!」

その他大勢「御意!!」


御意って。

軍隊の隊長ってそんなに偉かったっけか。


いや、でもきっとこんな感じだ。

このガンガンに発熱している腕の中でインフルのウィルスと白血球の死闘が繰り広げられている。


お嬢に

「ママ、アレルギーってなんだっけ?」

と聞かれたので↑の話をそのまましてやったところ

「なるほど」

と納得していた(納得するのか。こんな説明で)。


まー、でも多分イメージ的に?

そんな感じだよきっと(<超適当)。


かくしてインフル侵略隊と隊長達の戦いはそれから3日あまり続き、予防接種をしたのは先週の土曜日だったのだが、ようやく腫れがひいてきたのは昨日あたりから。

それまではあまりにも腫れてて、痒くて職場で隣のP姉さんに

「姉さん。この前インフル注射に行ったらこんなに腫れちゃったよ」

と披露していた。

なにやってんだあたし。


はあ。

しかし人間の体ってすごいなあ。

昔から体が弱くて入退院を繰り返していたわたしだけど(ほんとの話だ)からだの免疫力っていうのは侮りがたし。自分の意思とは関係なく、しっかり体を守る働きをする。

もし、細胞のひとつひとつに「ココを治せ」と指令を出せたらどんなに楽だろうな。

熱が出た時とか、怪我をした時とか、瞬く間に治すことができるのに。

ちなみにうちの旦那さんは、たまに「よし。最近は髪の毛が太くなってきたぞ」とのたまうのだが、

それこそ毛根細胞に働きかけて

「毛根に栄養を送れー!!」

と隊長が指令を出してくれたらイイのにネ。そしたら、瞬く間にふさふさに。

いや、まったくの余談だけども。

いや、失敬失敬。


でも、わたしはそのままでいいと思うよ?

別に太くする必要ないじゃん。どうせ坊主刈なんだからさ。