上手いとか下手とかじゃなくて
あなたがあたしの為に歌ってくれた
その気持ちが嬉しくて
ほんとは少し泣きそうになったよ



自分がこんなにも
誰かの一挙一動に
誰かの言葉に揺り動かされるなんて
夢にも思わなかった




あなたを彩るすべてをだきしめて
ゆっくりと歩きだす



ずっと、一緒に歩いていこうね
初めて二人で出掛けた日に話していたことを、ふと思い出した。


「大切な人といるときは、いつだって特別な日」
特別なイベントや誕生日じゃなくても。
隣に大切な人がいるだけで、それは特別な記念日。


そんな友達の事を、誇らしげに話していた。

あの時のあたしには、理解はできても共感まではできなくて。
「ロマンチストだね」って言っていた。



けど、今になって解った。

仕事が終わって、二人でいられる短い時間。
それがどれだけ、今のあたしの支えになっているか。




およそ一ヶ月前。
仕事場の玄関で、あたしがあなたに気づかず、振り返らなかったら。

あなたがあたしに声をかけていなかったら。





あの時には考えられないくらい、あたしはあなたに惹かれている。
どうかこのまま笑っていたい
貴方を傷つけさせないで
時が経つたび薄れていった
あんな思い 繰り返したくない

明日貴方の気持ちが離れても
きっと変わらず愛している
明日貴方に僕が見えなくても
きっと変わらず愛している



/the GazettE