お久しぶりです。

1週間ほど前に、映画館で映画を見てきたので感想を残しておこうと思います。
ほんとは見た後すぐにブログにかければいいのですが、色々バタバタしていてかけませんでした。



今回見てきた映画は素晴らしき世界です。


映画の感想を一言で言うなら皮肉かな。

ざっくりあらすじを説明させてもらいます。ネタバレ含まれるので注意してください!


この映画は殺人事件を起こして刑務所に入れられていた男(三上さん)が出所してからの話になります。
殺人事件と言っても正当防衛が認められるような事件です。

三上さんは前科持ちであり、反社会勢力に所属していた過去もあるため、社会で生きていくことにとても苦労します。しかし、そんな三上さんを助けてくれる心優しい人たちも沢山いました。

出所してからも、サラリーマンをリンチしていたヤンキーたちをやり過ぎなくらいにボコボコにしたりと、様々な場面を暴力で解決しようとし、トラブルを起こしていました。

数々の困難がありましたが、人々の助けもあり、三上さんは就職が決まります。三上さんは自分を助けてくれた人々に恩を仇で返さない、頭にくることがあっても我慢することを心に決めます。

三上さんは新しい就職先で、障害があるが一生懸命働いている人に、暴力を振るい、バカにする職場の人々に出会います。
思わず手が出そうになる三上さんですが、何とか我慢し、その場に合わせて笑ってやりすごします。

その職場から帰宅したあと、三上さんは亡くなってしまいます。(私は三上さんの死因は、職場で我慢しすぎたための持病の悪化だと捉えました)
そして映画の最後のシーンで青空が映し出されたあとに、素晴らしき世界、とタイトルが表示されます。


最後にこのタイトルを持ってくる演出、グッとくるものがありました。

三上さんは出所してから心優しい人たちに出会い、社会で生きていくための術を身につけていきます。
就職先で、職場の人が障害のある人をバカにするシーンでは、三上さんいつ手を出してしまうんだろうと、とてもハラハラしました。
三上さんはこの職場の人達に手を出さず、周りに合わせ一緒になって笑います。このシーンで、三上さんが暴力で解決しなくて良かった、とほっとしたんですが、それと同時にモヤモヤが残りました。三上さんにこの人たちに1発食らわせて欲しかったと思ってた自分がいましたね。

結果として、三上さんは亡くなってしまいます。先程述べた通り、私はこの死因を職場で我慢しすぎたための持病の悪化であると考えています。

社会で生きるために我慢をした結果、亡くなってしまうという結末でした。とても皮肉だと思います。
タイトルの「素晴らしき世界」も、皮肉だなあと思いました。


この映画は、一度社会から道を踏み外してしまった人(今回の場合殺人事件)が社会に復帰する難しさを描いていると言えます。しかし、それよりも私は、三上さんのような、単純で頭で考えるより先にすぐ行動に移してしまうような人に、今の社会は生きづらい、ことが重要なのかなあと思います。

誰しも社会に対する理不尽さを感じたことはあると思うんですよね。そう感じつつも、みんな我慢して今日を生きている。

そんな社会でも、助けてくれる、手を差し伸べてくれる優しい人々に出会うことができます。誰しも誰かの助けがないと生きていけないですよね。

生きづらいけれども優しい世界、それが今の社会なのかなあ、、と思いました。



内容以外の感想でいえば、役所広司さんの演技が凄いです!!!ほんとに!
役所さん以外にも、脇を固めている俳優さんの演技は引き込まれるものがありました。

おすすめの映画です。是非見てみてください。