欅坂46小説ブログ

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守屋side


ディズニーから2日が経った。


ディズニーは想像以上に楽しくて、友香のこと沢山連れ回してしまった。
それでも友香は嫌な顔1つせずについてきてくれて、笑っていてくれた。


愛佳だったらすぐ疲れたとか言うだろうな、、、
いや、もうなんでも愛佳に置き換えるこの考えはもう辞めよう。

こうして日が経って振り返ると
私が友香にした事が凄く恥ずかしい。

まるで彼氏が彼女にするみたいに…

手を握ったりしちゃって。



菜「なーにニヤニヤしてんの」
『えぇ?』
菜「茜ってほんと感情表に出すよね」
『そうかなー、あはは』


菜「愛佳との妄想以外でそんな楽しそうな茜、久しぶりに見た」
『んふふ、ディズニー楽しかったなぁって』
菜「あぁ、バイト先の子と行くって言ってたね」


菜「で、どうだったの?」
『うーーん、友香の前だとカッコつけたくなるんだよね』
菜「なにそれ(笑)彼氏か」
『自分でも思う…』
菜「じゃあその友香ちゃんと付き合っちゃえば?」
『ちょっ!バカ言わないでよ!』
菜「冗談だって。まぁ誰かと付き合って愛佳を忘れるのもありかもね?」



そうか。
そういう手もあるのか。

友香と付き合う。
そんなの考えた事もなかった。


でも愛佳の事を忘れる為という理由で友香と付き合うなんてそんな無責任な事できない。

そもそも、友香が私の事好きじゃないと始まらないし。
私自身友香の事は友達としか思えない。


そういえば、友香って好きな人いるのかな?






ガチャ


『おはようございます』
菅「あ、茜おはよ」
『友香、2日ぶりー(笑)』
菅「あはは、頻繁に会うね私達。私足筋肉痛だよー」
『私も筋肉痛(笑)』
菅「でも、、、ほんとに楽しかった」
『楽しかったね』


さっきから友香は私の顔をチラッと見ては逸らしてばかり。



『なに?さっきからチラチラ見て』
菅「へ?そ、そんな見てたかな」
『見てるじゃーん、なになに?なんか言いたいの?』


私は少しおちょくるような口調で、友香との距離をじわじわと縮める。
私が肩を組んで顔を近づける、、

その顔の距離はわずか3cmほど。

耐えられないのか友香は顔をほんのり赤く染めながらそっぽを向く。



『なにー?照れてんの?』
菅「ちょっと、、おちょくらないでよ」
『友香可愛いんだけど』
菅「恥ずかしいよ、、ほ、ほらもうバイト始まっちゃうよ!」



私の言葉から逃れるように話を変えて、立ち上がりバイトの準備に取りかかった。





バイト中、ふと友香が接客している姿が目に入った。

ほんとにいつもずっと笑顔で、こっちまで笑顔になる。
友香が接客していた2人のお兄さん達に何やら色々と聞かれている様子だった。


「お姉さんずっとここでバイトしてんの?」
菅「はい」
「お姉さん俺のタイプだわー」
菅「えへへ、そんな冗談言わないでくださいよ」
「ほんとほんと、ねぇLINE教えてよ」
菅「そ、それはちょっと、、、」


お兄さん達が友香に色目を使っている事に対してなんだか無性に腹が立った。


「ねぇーいいじゃん、お願い!ね?」
菅「えーーーっと、、、」
『すみません、ここはナンパする場所じゃないですよ?他あたってください。』
「え、、あ、すみません」



私の顔が相当怖かったのだろう。
私が一言言ったら2人は一気にシュンとして黙り込んだ。
男のくせに、弱い。


『友香、気にしないで仕事しよ!』
菅「う、うん」
 

その後は何事もなかったように2人してバイトに励んだ。



『はぁー、お疲れー』
菅「お疲れ、、、茜?」
『んー?』



着替えながら友香の声に耳を傾ける。



菅「さっきはありがとう、守ってくれて」
『守っただなんて大げさな』
菅「かっこよかった、茜」
『そ、そう?』


思いもよらない言葉に動揺して着ようとしていた服を落とした。


菅「うん、すごく。一瞬だけど私の彼氏みたいだったよ」
『なにそれ(笑)じゃあ彼氏になろっか?』



そういいながら落ちた服に手を伸ばすと、友香の手が私のに重なる。
その体制のまま前を振り向くと至近距離に友香の顔があった。




ドキッ




菅「、、、なってよ」
『え?』


菅「付き合ってよ」





ドキドキ



こんなにドキドキするのは久しぶりだ。
別に友香の事恋愛対象として見てるわけではないはずなのに。


でも友香といると守りたくなるこの気持ちはなんだろう?



これも一種の恋、、、?