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脳腫瘍がやってきた♪ヤアヤアヤア

突然発見された脳腫瘍。わたしは、いかに病とたたかっていくのか。この苦難のあと、わたしは、どんな人になれるのか、自分観察日記です。

2/12(水)  術後13日め

病院ライフも最終日。ところが。
5:30に目が醒めて、トイレに行ってビックリ!
生理になってる!
入院中はならないように、ホルモン注射して調整してきたのに!とりあえずハンカチで応急手当して起床時間を待った。
6時になって、看護師のSさんが「変わりない?」って声をかけてくれたので「生理になっちゃった!」って話したら病棟にあるおむつで良ければ、って取りに行ってくれた。
そして、やっぱりおむつじゃなんだから、と、自分の私物を持参してくれた。買いに行くまでこれでしのいでって…    感激!

朝食後にナプキンを買いに売店に行くが、まだ開店前だった。
売店のお隣は院内学級で、子どもたちが集まって来ていた。隣の部屋の時にお向かいだったYちゃんも来ていた。今日から学習再開なんだね。みんな、病気を抱えながら学ぶ。そして健康な子どもには体験しえない様々な事からもたくさん学んでいるのでしょう。

看護師のSさんにもらった分をお返ししたくて、手持ちのキャンディとメッセージカードを添えて準備したんだけど、夜勤明けだから、明日もお休みだろうな。余りの麻ヒモでリボン作って貼ってみた。

貧血がまだ治ってないのに、生理とは打撃だ。
歩くとクラクラドキドキ、手術直後の感じに戻ってしまってるぞ。
診断書の扱いを聞きたくて、入退院ラウンジに頑張って出かけた。
しばらく座っていると、隣の男性が「ここは、何をするところですか?」と発語が不自由な様子で話しかけてきた。番号札を握りしめてるけど、呼ばれる気配がなくて、困っていたらしい。17日から入院する予定で必要な物事について確認したいんだけど、ということを言語障害があるものだからすみません、と謝りながら一生懸命に話してくれた。そういうことなら、順番を待ってカウンターで教えて貰えるし、入院用の小冊子も貰えるから、と言うと、冊子はもらってあるとの事。それなら、帰宅してから電話で聞ける、と彼は理解したようだった。そしてパジャマ姿でそんな場所にいる私に、どういう状況なんだか興味を持ったらしく「私は脳腫瘍を手術して、明日退院なんです。手術前は、私も色んな不具合があったけど、とったら霧が晴れるようにスッキリしちゃって!入院中もほんとによくしてもらったから快適でしたよ、安心して入院して大丈夫ですよ♪」と話した。彼も脳腫瘍らしく、主治医は、M先生だと言う。教授の先生だ。私の話を聞いてとても元気が出た、ありがとう、退院おめでとうございます、と言って、その人は、立ち去って行った。
お大事にしてくださいね。
なんだか自分の経験が人を元気にしてあげられて、私もすご~く嬉しくなっちゃった!

新聞チェックに行く元気もなく部屋にいると、先生が珍しい白衣姿で登場した。
明日の退院はOKなんだが、手術日で一日抜けられず家族に経過説明できないから、別室で私にだけ話しておきたいとの事。
別室は遠い。
せ、先生、足速いっす!追い付けません!
細胞診も摘出結果もすべて良好、再発の心配はまずないだろう、との説明をPCの画像と、直筆の絵を交えて丁寧に説明してくれた。貧血がまだあるけど輸血するほどではない、との説明。
「それが、先生、予定外に生理になっちゃって朝からクラクラなんですよ。鉄のサプリ飲んで対応してみていいですか?」と、尋ねてみると了解してくれた。
私のもうひとつの我が儘にも、対応してくれた。が、約束で内容はあかせない。
ほんとにありがとうございました、と、深く頭を下げる私であった。

映画をみて、おとなしく過ごす。

入院ライフ終盤に来て、夜眠る極意が身に付いた。耳栓をすること、ニットキャップをかぶって折り返し部分がまぶたにかかるようにすることで、静かなマイ暗闇を確保することだ。灯りを全部消すとおっかないので、小さい灯りは消せないんだけど、ニットキャップアイマスクを考案するまでは、この小さい灯りが結構な刺激になって眠りを妨げていたように思う。
大部屋は、手術直後の人がいたりすると、夜中も点滴交換したり、頻繁にトイレに行ったりする。イビキの人もいる。よって、物音で何回も目が覚めちゃう。お互い様だからね、自分もそうだったんだから。工夫で乗り切る事だ。