気持ちが鬱々とする時
気持ちが落ち着かない時
決まって
行ってしまう行動がある
そんな状態から
抜け出すために
解決策を求めて
情報を
たくさん入れようとしてしまう
何かヒントが見つかるかもしれない
何かドキドキするような
新しいものが
見つかるかもしれない
その結果として
さらなる
迷宮に迷い込んでしまう
こんなことを
繰り返して
いる自分に
薄々と
勘づいてはいた
あー、またやっちゃった
答えは自分が
持っていると
頭の中では
わかっているのに
現在の１日の情報量は
江戸時代の
１年分
平安時代の
一生分
とも言われている
通勤時間に
お昼休みに
家でくつろぎながら
気がつくと
スマホを片手に
持っていた
そんな情報に
押しつぶされそうな
自分に
危機感を
感じたのか
ある日の
出勤時に
ちょっとした
変化がおとづれた
今日の
出勤の電車の中では
何を
見ようか
YouTube
うーん
なんか
どれも
しっくりこない
あー
なんか
音楽が聴きたいかも
何が聴きたい？
自分に
問いかけながら
あー、あの曲
次はこの曲
と
思いつくままに
流していった
だんだんと
気持ちが
あがってくる
音楽を聴きながら
電車の
窓から
外の景色を
眺めていた
そんなわたしの目に
飛び込んだのが
朝日が反射して
キラキラと
輝く
川面
その美しさに
釘付けになってしまった
他にも
公園に
咲き乱れる
紫陽花
そこを
散歩する
老夫婦
窓の外には
幸せな光景が
広がっていた
ふと
車内を
見渡すと
周りの
人々は
スマホに向かって
頭を下げていた
素敵なものを
独り占めしたようで
とっても
得した気分に
なった
なんか
みんな
もったいないな
なんて
思ってみたりもした
その日
わたしは
気分よく
出社した
その日みた
川面の
眩しさが
忘れられなかった
今を
感じることの
大切さを
思い直す
きっかけとなった
今を
もっと
味わいたい
頭に知識を入れることよりも
自分の
感覚で
感じるものを
大切にすることで
自分が
変わっていける
きっかけが
つかめるのかもしれない
と思った
きっかけになった
出来事だった
この時期に
咲き乱れる
紫陽花
紫陽花の花が
好きで
母の日には
カーネーション
ではなくて
紫陽花を
亡き母に
贈っていたことを
ふと
思い出した
