3/4 (金)晴れ
アラームがなった。隣の兄のスマホからだ。
うるさいなぁと思いつつ時計に自然と目を向ける。 お昼の11時を指していた。締め切ったカーテンの隙間からは太陽の光が差し込む。窓の外から見える中学校のグランドからは、中学生の元気な声と先生らしきおじさんの張り上げた声が聞こえる。「寝過ぎた!!」という感覚はない。いつも通りの朝、いや、昼だった。
ここ3ヶ月は何も予定もなく仕事も学校もない。3ヶ月前に私は教員採用試験を受けていた。結果は無事、合格。親も兄も祖父も、私も、みんな心から喜んだ。喜んだはいいものの、勤務地や勤務先の学校は未だ決まらず、教育委員会からの連絡待ち。待ちくたびれて、待っていることすら忘れそうだ。このまま仕事をせずに、ゆったりとした生活を続けられるのではないか。そんな錯覚までおきていた。
どの程度のゆっくりなのか、例えば今日の1日を紹介しよう。どこから始めれば良いか。そうか、目が覚めたところまではすでにお伝えしたとおり。目覚めから寝るまでを紹介しよう。
歯を磨いて顔を洗う。必須なのはディズニーランドで2年前に購入した、頭のてっぺんに大きな紫のリボンがついたヘアバンド。お気に入りでもなんでもない。当時なんとなく必要だと感じていたヘアバンドが、ディズニーランドにあったというだけのこと。100円ショップでも売っていると知ったのは最近のことだ。
顔を洗ったら白湯を飲む。お湯を沸かす間に部屋の端にあるドレッサーの元に行き、さっぱりとした化粧水を手で豪快に叩きつける。鏡には浮腫んだ顔の自分が映っている。これも毎朝お目にする顔だ。見飽きるほど平凡な顔。私は自分のフェイスラインがどうも気に入らない。顎関節症のような症状が小学生の頃から治らず、今も左の顎が開きづらい。心なしか左頬が垂れてみえる。気に入らない。ただ、私はよく美人だと言われる。だからきっと私は美人なのだと思うが、私はこの左右非対称の顔が気に入らない。そんなことを考えながら鏡の自分を眺めていると、ぱちっとボタンが元に戻る音がし、お湯が沸いたと気づいてはっとした。白湯白湯。見た目に気を遣っているつもりをほんの少し実感して、自分を褒めた。「偉いぞ私。綺麗になれる。顔の歪みも治るはず。」
ようやく白湯を飲み終え、散歩に出かける支度をする。まあ、パジャマの上から大きめのアウターを羽織って上までチャックを閉めて、靴下を履いて、キャップを被れば完了だ。2分程度で済む。重い扉を開け、外の空気を大きく吸い込む。続きはまた明日!😘