思い出すことにします
最後のすごい苦しくも素敵な日を、
もうダメだって気づいていた
好きだから大丈夫
春が来て色々落ち着けば大丈夫
大丈夫大丈夫を繰り返している毎日
会う前も心地よくて
会った時も心地よくて
会った後も心地よい人だった
別れるって分かってて3時間遅れで始まったデート
桜を見るために行った上野、泣きながらのスタート。串揚げ屋さん、遅れて蔑ろにされてた誕生日ケーキ、カラオケ、お酒飲みなおして、終電ちかくで二人で彼の家に帰ってインスタントラーメン、そして二人で布団に入った
《この切なさも最高じゃん》
って味しめたくらいたのしかった
夜中布団の中でやっと話をした
体育座りをして涙をふいてごめんと言われながらよく思えば話し合いなんてないお互い苦しいを個々に持った関係だったのかもしれないなと思ったり思わなかったりのぐちゃぐちゃな気持ちだった
起きて彼が用事で居なくなり
わたしも帰らなきゃって思ったけど嘔吐と腹痛で動けずにいた
夕方になり彼が帰って来て 具合悪くて寝てる私を猫みたいに頭も顎も撫でてくれるんだ
《ああ、こういう所が好きで一緒に居た》
とっても噛み締めて別れたくなさと具合の悪さで動けなかった
夜になり帰るためにまた泣き倒す私と疲れた彼
駄々をこねてしまう 何で今なの?って
わたしの大好きな桜の季節にひどいよって
好きなままだから一生会えないって
なぜか不意に急に吹っ切れた
笑って終わって帰りたいや って歌詞を思い出して笑って帰りたいって泣きながら笑ってた
笑ってたいって思ったし、この人とずっとたまに会ってやましい事もなく笑ってお酒飲める日がくる気がするってふと思った
だから吹っ切れたのかもしれない
相手には相手の気持ちがあるから決めた事
彼の無理や苦しさは目を瞑っていたことも
その時思い知らされた気がした
わかった最後にハグしてっていうと
《そういう所好きだけど嫌い》って言葉とともにハグしてくれた
荷物をまとめて準備して
そろそろかなって時に急に彼も泣くんだ
二人で笑いながら泣き崩れるあの日は濃い
なぜその前まで冷たい目で呆れた顔で疲れていた彼も泣いてハグをせがんできたのかわからなかったけど、泣いてくれる人で本当に良かったって心から思った
二人でビール飲みながら駅まで向かう
歩き足りなくて隣駅まで歩く
手を繋いで歩く、コンビニで飲み物買い足して
したりない事これからしたい事の話をしてワクワクしたりした 付き合った日も別れた日も外で缶ビール飲んでるなんて私たちらしいじゃないかなんて思ったりもしながら
ふと
ちゃんと見れなかった桜と遭遇した
皮肉にも満開で、ずるいくらい綺麗
隣駅につき、今まで吸わないタバコを彼に貰い並んで吸ってみたりした
私と 彼の 関係が変わったように思えた
苦しくも軽いスッキリとした気分だった
二人で改札を通り私の電車を待った
その時も手を繋いでいた
電車が来た
ハグしたら拒まなくて
キスしても拒まなくて
相手も泣いてて
扉がしまった
終わりを実感した。
こんなに趣味が合うのも、金銭感覚が変わらないのも、お酒が好きなのも、服のサイズが同じなのも、体臭を何も思わないのも、くだらない話が本当に楽しいのも、嫌悪感を抱かないで良かったのも、料理を二人で実験みたいに作ってたことも、靴紐結んでくれるところも、一目惚れした顔も、
無理矢理や情での 好き ではない初めての恋愛だった
初めてあった日も劇的で、こんなに罪悪感のない朝帰りのほくほくは後にも先にももうないと思う程
何をしても心地がよかった
《君と過ごした甘い重い季節》
どっかの歌でうたってたよ
ほんとに甘くて重い季節だった
超えたかったな ハル




