お互いに姿を見ないはずだった娘の引き渡しで
突然、一年半ぶりに夫の姿を目にして
さらに夫に話しかけられた
娘に手を振った後は、一切ふたりを振り返らず家に帰った
夫は、ここまで私に拒否反応を示されると思っていなくて
少し話しかけるくらい、と甘く考えていたのかもしれない
だとしたら全く状況をわかっていない
私がただヘソを曲げているくらいに思っている節が抜けていないから
会って話し合えばどうにかなるくらいに思ってきたんだろう
面会が突如決まり、心の準備をすることも出来なかったけれど
悪い事ばかり考えていても仕方ない
悪いことが起きるに違いないと信じたら悪い事がおきて
「ほら、やっぱり思った通りだ」と答え合わせをして
今までやってきた私の生き方と同じになる
私は娘が大事なんだから
娘が一日を楽しく過ごせる事が一番だと思った
面会の目的は、調停の駆け引きのためでもなく
夫の要求を満たすでもなくて
娘が、久しぶりにお父さんと楽しく過ごせる事
会ってよかったと思える事
離婚のために、お父さんを嫌いになってほしくて
娘に嫌な思いをしてほしいなんて やはり思えない
母は、面会が決まったと伝えると
「優しくするに決まってる」「いい思いをさせてもらって大丈夫なの?」と
娘がまた父親と住みたいと言うのではと、ずっと心配していた
それでも私は
娘に楽しく過ごしてほしいと思った
ただ、娘にはかわいそうだなとは思ったけれど
お母さんの会社がどこか聞かれても答えないように
スマホはお父さんに貸さないように(私とのLINEを勝手に見るとか、写真を見られるとかがないように)
など、事前にいくつか確認した
娘は「うん、大丈夫だよ」「分かってるよ」と心強く答えてくれていたし
何度も念を押したり、しつこく確認するのは
娘を信じていないのと同じ事だと思った
大丈夫だと思うのは、何を考えているかわからない夫を信じてではなくて
娘を信じて
悪いことは起こらない。と何度も自分に言い聞かせた
もし、娘が夫との話しの中で
うっかりアパートだとか新居の話しをしてしまったとか
会社の名前や場所を言ってしまっても
もう、私がコントロールできることではなく
娘が精一杯気を使った結果なんだから、
それで上出来で、ベストな結果なのだと自分で決めた
そして何より、悪いことはひとつもしていないんだから
9歳の娘が「大丈夫だよー、そんなにバカじゃないから!」と言うので
そうだね、ちゃんと出来るよね、と笑ってしまった
よほどおかしな場所にいない限り
一日中追いかけてヤキモキしても仕方ないから
午前中、昼過ぎ、夕方の3回だけ
携帯で位置情報を確認することにして
前日まったく眠れなかったので少し横になったけれど
やっぱり眠れなかった
お昼過ぎにはショッピングモールにいたし
午後は夫の今住んでいる家らしき場所にも位置情報が表示された
家の場所やどんな物件かなんて特に興味はなかったけれど
賃貸物件らしい名前が表示されていたので
なんとなくぼーっと、ああ今はこの辺りに住んでいるんだ、とスマホを眺めていた
家賃がいくらなんだろうとか
マンションなのかアパートなのかとか
全く調べる気にもならなかった
あっという間に迎えの時間が近づき、娘から
「今から帰るね お昼はピザを食べて、クレーンゲームもしたよ」とLINEがあり
「気を付けてね」「楽しかった?」と送ると
かわいい「OK」のスタンプが返ってきた
よかった。嫌な思いをしなかったのならよかった。
あとは、娘を迎えに行った時
夫がまたいるかどうか
誰かに一緒に行ってもらうのもよくあるやり方ですと
弁護士さんから言われていたけれど
誰かが一緒にきても、夫と対面するのなら私としては結局同じだったし
他の誰か、たとえば母に頼んで娘を夫に引き渡すのは嫌だった
帰りは。
夫は朝の私の様子で、とても話しが出来る状況でないと少しは分かったのか
話せなかったから、また話そうと近づいてくるのか
また少し緊張していくのが自分でわかった