夫の祖母を
何処かへ連れて行かねばならない。
彼女は行きたくない。
ふっとどこかへ行ってしまい、
あぁ居た居たと思ったら、
祖母の服を着たもっと若い人だった。
間もなく祖母を見つけた。
目を合わせないようにしていても、
他人の服を着ていても、
歩き方でわかるのだ。
それから手をつなぎ、
おしゃべりしながらゆっくり歩いた。
しばらくそうして歩いていたら、
急に幼子のように
たったったったっと
走っていってしまった。
走っていった先をみんなで探す。
道端の草むらに白いトンボ。
「おおばば、おいで」
出した人差し指に止まるかと思ったら、
ふいっと飛んでいってしまった。
そんな夢を見た。
