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頂からの景色

初心者山ガールの奮闘記



ぼくはハンカチ。



オレンジと黄色と黄緑色の縞々模様。




ある日、お店に並んで仲間としゃべってたら、

女の人が僕を選んでいった。

仲間も何人か選んで行って、袋の中でも仲良くしゃべってた。


何日か後に、ぼくらは別々の袋に入れられた。



そして、ぼくたちを最初に選んだ女の人が、

違う女の人たちに、ぼくらを渡していった。


どうやら、いつもありがとうっていう意味の贈り物らしい。

それに、ぼくらはなったんだ。



ぼくは、眼鏡をかけた女の人にもらわれた。

何回か使われて、選択されて、干されて・・・

お天道さまの光は気持ちよかった。


ところが、風くんは意地悪だった。


ある日、気持ちよくお天道さまとお喋りしていたら、

風くんが邪魔してきたんだ。

びゅーっって。

そしたら、ぼくは飛んで行っちゃって、

ぼくを守ってくれていたハンガーさんが、うまい具合に近くの枝に引っかかっちゃったんだ。


持ち主の女の人は、ぼくを探してくれて、見つけてくれたけど、

そのベランダからは、届かない位置にぼくはいるんだ。


ぼくはここだよー!

はやく、助けてほしいよー!




だけど、持ち主はなかなかぼくを助けてくれなかったんだ。

届かなかったから、もう諦めちゃったのかな。



すると、虫さんがやってきて、

なにしてるんだ?って聞いてきたから、

ぼくは動きたくても動けないんだ。

と答えた。

風は、木の枝を揺らしてくれるけど、落ちないように弱く吹くから、

やっぱり意地悪だなって思う。



けっこう、しばらくたってから、持ち主のベランダから、

救いの紐が垂れてきた。


紐の先に、S字フックをくっつけて、

それでハンガーさんを釣ろうって算段だったんだね。



無事、ぼくは持ち主さんのところに帰ることができたよ。

途中、雨にも、風にも、負けずにね。


次は、もっと早くぼくを助けてほしいな。

















※実話です。

ちーのわが職場の先輩からいただいたハンカチですが、

ハンガーにかけて干していたら、風が強い日だったもんで、

飛んで行ってしまったんですね。

そんで、ベランダから下をみたりして探して見つけたんですが、

木にうまい具合に引っかかっちゃってて・・・


ちーのわの部屋はアパートの3階なんですが、

その木はちょうど2階までの高さしかなくて、

突っ張り棒で突っついて落そうとしたり、

傘をつなげてひっかけようと

色々やったんですが、何せ届かなかったんですよ。



ところがある日、一緒に住む姉の、

「紐は?」

という、奇跡の発想で、無事ハンカチを救出することができたわけです。

なんで紐っていうアイデアが浮かばなかったのか、自分でも不思議です。


貰い物のハンカチだったので、どうしても見捨てることはできなかった、

ちーのわでした^^