【もし1つだけ魔法をつかえたらなにをする?】



ぴょんちゃんとくーちゃんは
そんなお話を楽しそうにしています。

するとくーちゃんが…

「ぼくは
お菓子のお家を作る!
美味しいものをたっくさん食べる!
それから、ドーナッツのベットで寝る!」


それを聞いたぴょんちゃんは言いました。


「くーちゃん食べ物のことばっかりだね」

そういうとふふっと笑いました。

「じゃあぴょんちゃんはなにをする?」



「わたしはねー、毎日青空にする!
お庭いっぱいにプールをつくる!
お花をいっぱい咲かせてお花畑をつくる!」


「あとはなにかなー?」


うーん?とふたりで考えていると…




なんと魔法使いがふたりの前に現れました!

「なにかひとつ魔法をかけてあげるよ!
どんな魔法がいい?」


そう魔法使いが言うと
ふたりはびっくりしながらも言いました。


「お菓子のお家をつくってよ!」

「だめだよ!お菓子のお家はいらない!
お花畑を作って!」


するとくーちゃんが言いました。

「お菓子のお家だよ!そんな事言ったらぴょんちゃんはお菓子のお家に入れてあげないから!」

プイッとふたりはケンカをしてしまいました。

それを見た魔法使いが言います。

「それじゃあ明日の朝までまっているから、ふたりとも考えておいで。魔法はひとつだけだからね」



ふたりはお家に帰ってから
たくさん考えました。


せっかく魔法使いに会えたのに
ふたりともとっても寂しそう。


そして朝がやってきました