クーシャンが突然電話してきました


北大陸の人はみんな私に手伝いを頼みますね。


リディア曰く、「能力があれば、責任も大きくなる」。



ドゥーガ避難所の指揮室へ向かいますが

クーシャンはいません。

彼は避難所の治安武官なのである程度の自主権限をお持ちのよう。


呼ばれたからには、ここで待っていればそのうち来るでしょう。


ふと、クーシャンの後ろにある装置が気になりました。

この万能処理機とやらは、事務処理をサポートしてくれる機械で

一台で計画から分析、プランの立案まで全部こなしてくれる代物だと言います。


ハンターはそれを残骸市場で5万連盟ポイントで購入していたようでした。


クーシャンには言わないでと口止めされていたところへ

クーシャンが帰ってきました。



手伝ってほしいことを尋ねると

そのために避難所の責任者が何人か、プリートと話をしに来たようです。


連盟はドゥーガ避難所に必要な物資を配置し、クーシャンたちは別の避難所に木材を支援することになったようですが

その物資がいくつかなくなってしまった、と。



クーシャンが調べた手がかりは残骸市場を示しています。


プーシキンなら助けてくれるはずだから、残骸市場の様子を見てきてほしい、と頼まれました。


ただの木材ごときで、と思いましたが

連盟が扱う物資は機密レベルが高いため

避難所の人間だけが扱う権限を持っているのにも関わらず

誰が盗み出したのか分からないというのが重大な問題点のようです。


彼が信頼しているプリートやハンターに行かせれば良い気もしますが

彼らにも任務がありますからね……



仕方ない、暇な私が引き受けましょう昇天





残骸市場に着き、プーシキンを見つけました。

「ネズミ」の行動パターンによると、もうすぐこの辺りに来るみたいです。



待っている間、プーシキンは残骸市場がそう呼ばれるようになった所以を教えてくれました。


「リバティー戦争の頃、防衛局の飛行士たちは戦闘機に乗り、渓谷上空でエクリード星人のセントラル艦と空戦を繰り広げた。


あれは過酷な戦闘だった……

この戦闘機に乗っていた飛行士は、居住区への被害を避けようと最後の力を振り絞ってここに辿り着き

そして墜落した。


燃え盛る炎は周囲の植物を焼き尽くした。そして戦後になって、人々はこの広大な土地集合都市を創りあげたんだ。」


たしかに、周りの木が。


驚いたことに、クーシャンもその戦闘機に乗っていたようです。


だからクーシャンは残骸市場に顔を出さず、

ここの問題は山積みなのですね……



と、「ネズミ」がやって来たのが見えました。



急いで声をかけにいくと、彼はさっそく商売を始めました。


勧められたのは、私を親しみやすい印象のいい人間に見せる装置(笑)。

例えば、精神安定器、心身健康器、好感度上昇器など。


普段は装置を作って売っているようですね。


そんなものより資源があるかと尋ねると

彼は少し言葉を詰まらせました。


「……あるにはある。だが、ここにはない。……どれくらい出せる?」


「1人で」という条件付きです。



彼が指定したのは、残骸市場を少し北東に進んだクラッシュバレーの辺りでした。



着くとそこには大量の上質な木材が。


木材を確認していると、付近にダイダル参謀の帳簿を発見しました。

やっぱり、この木材は盗んだ物……!


「ネズミ」の方に顔を向けると、彼はちょうど私に銃を向けて攻撃しようとしているところでした。


私も負けじと応戦し、彼を追い詰めることに成功。ジリジリと詰め寄ります。


「やめろ!わかった!わかったから!」


彼は地面に膝をつき、連盟から盗んだことを白状しました。


「俺だってこれが初めてだよ……」


何度目かは問題ではありません昇天


連盟の資源運送は厳密に管理されているのに、どうやって破ったのか?



彼は、「見た」と答えました。

ハ、ハンターですw


その監視カメラを通して、資源運送の仕組みやルートや解除方法など全てを見たということだったのです。 



彼は、謝罪がしたいから持ち主のところへ連れて行ってほしいと言いました。



急いでプーシキンに報告です。

クーシャンによろしく伝えるよう頼まれました。



私はネズミを連れて避難所に戻り、クーシャンに経緯を説明しました。


ネズミは初犯ではあったものの、窃盗行為であることに変わりはなく、収監されることになりました。



事が終わり、クーシャンと共に避難所議事堂へ戻ります。


ハンターがとぼとぼとやってきて、クーシャンに謝りました。

(ちょっとかわいいニコニコw)


クーシャンはハンターを真っ直ぐ見つめ、少し黙った後こう言いました。


「次からこういうものを買うときは、俺に一言言うように。」


ハンターはもう一度頭を下げると、持ち場に戻っていきました。




2人になると、クーシャンは何か言いたげな様子。

エデンシティ事件の後、連盟は各避難所から動力コアの制御権を取り戻そうとしています。

その事件で動力コアの威力に気が付いたのです。


しかしネズミはそんなことは知らないので、動力コアは安く他人に売りつけてしまったとのこと。



なぜハンターにはこのことを伝えなかったのか?

私のことは巻き込むのに(笑)



そして、クーシャンは言葉を続けました。


「これは直感だが、誰かが渓谷に混乱をもたらそうとしている。

奴らは行動を起こす……これはただの、予言だ。」


何かあればまた手伝うと約束し、私は避難所を後にしたのでした。