美白の理由 | きらきら

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日々の徒然





「美白と言っても、私の事ではありません」

・・・いきなりご期待を裏切りごめんなさい。


「我が家」の事です。


ブログやナウでちょこっとだけ部屋の写真を出したところ、

皆さんが「白亜の御殿」みたいなイメージを持ってしまわれたようなので、

誤解を解きます。


確かに出した写真、天井も階段も全て真っ白。純白。


でもネ、これにはスゴイ理由、仕掛け、真実があるのです。



うちは

丸ごと一軒、同じ壁紙を使っているのです。



普通、家やマンションのお部屋って、玄関、リビング、寝室、和室、トイレ、洗面所、

それぞれ各部屋、趣向をこらした壁紙で素敵に仕上げられていますよネ

ちゃんと壁と天井は区別して。


我が家は玄関からトイレまで全部一緒。壁も天井もどの部屋も全部、同じシンプルな純白。


何でこうなったのか?・・・というと、理由はとても単純で簡単。

おうち丸ごと同じ壁紙にすると、安上がり!

つまり、「予算がなかったから」という事です。


ついでに言うと、床材も

おうち丸ごと一軒、玄関からトイレまで、同じ床材を使っています。


最初、家の顔である玄関とトイレの壁紙が一緒・・・迷いもありましたが、

実際にやってみると逆にスッキリ!

おうち全体に統一感が出て、目が疲れない。


それにネ、「 白 」はとても素直。

朝日や夕焼けや、蛍光灯、間接照明、

「 光 」や「 灯り 」の色にとてもキレイに染まるので、

お天気や時間の流れで色の変化が生まれ、同じ部屋に1日いても飽きないの。


私の大好きな階段の天井も、

昼と夜ではこんなに印象が変わります。


昼間の自然光

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夜、照明の灯り
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これはリビング

昼間の自然光
きらきら-image.jpeg

今朝、朝日が差し込む時間
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壁紙、床材で予算を削り、憧れのロフトを作りました



壁紙にも寿命がある。湿気や諸々の原因で、寿命が来る時期が違う。

寿命が来た所から、その部屋にあったそれぞれの壁紙に張り替えていけばいい。

厳しい予算の中での苦肉の策の

「壁も天井も丸ごと家一軒、同じ壁紙大作戦」だったけど、

居心地がとても良いので、張り替えの時期が来てもまた同じ白壁にするかも。


意外なのは、我が家に来た来客の皆さまが

どの部屋も同じ壁紙だと全く気付かないという事。


もしかしたら真っ白い壁紙は、

光や灯りの影響を素直に出して、

それぞれのお部屋に印象の違う個性を生む魔法をかけてくれているのかも。


もし、これから家作りをする方がいたら、

「丸ごと家一軒、同じ壁紙大作戦」、ひとつの案としておすすめします。



この家を建てた時の事は以前のブログ

『忘れられない想い出5・ひとり大工さん』で触れましたが、


「一生に1度の大きな買い物。そんな、わけのわからない会社じゃなくて、

 大手住宅メーカー、大手不動産屋に頼まなくて大丈夫?」

友人たちはすごく心配しました。



私の父は生前、

宅地造成・売買専門の不動産屋さんをしていました。

それこそ、名もない小さな不動産屋さんが、名もない小さな工務店さんと

さら地を造成し、家を建て、売る。


私が、

名もない小さな不動産屋さんと工務店さんが手がけている

途中現場をいくつか見せてもらい、


その仕事の誠実さと確かさを実感する「目」と

それを信じて踏み出す「勇気」が持てたのは、


名もない小さな不動産屋さんの父が手がけてきた仕事ぶりを

ずっと間近で見て育って来たお陰だと実感しています。



父が背中を押してくれました。



父に我が家を見て欲しかった。





オマケのエピソード

我が家が出来て初めて遊びに来た、おばば様(私の母)。

キャピキャピ大興奮で各部屋を見て周り、

ものすごいテンションで喜びまくり!


フッと急に静かになったんで、あれ !? と見ると、


いつの間にか父の遺影を抱きしめ、

「お父さぁ~~~ん、これがきらきらのおうちですよぉ~~~~

一緒に泊まりたかったよぉ~~~~~」と大号泣。


家を見て回る間も片時も離さず大事に持ってた大きなバックの中身が

父の遺影だったとは!

わざわざ父の遺影を抱えて遊びにやって来るとは!





流石。





この人にはかなわない。





と、しみじみ。