そうです。これだけならただの浮気ヤロウなのです。

     私ならこの時点で別れるけどな!


問題はこの後。


ナミさんとの結婚式もあと1ヶ月をきったころでした…




ある日S川さんという常連さんがMちゃんに言いました。


「昨日桂さんが、『実は前からMちゃんの事気になってたんですよね…』って言ってたよ。」

「え!?またまたーうそでしょー?」

「いや本当に。」




次の日Mちゃんはそのことを私に話してくれました。

正直私は信じきれず

 

「うっそ!!!だってもうすぐナミさんと結婚でしょ!?」

「そうだよねぇ…でも言ったのは確かみたいなんだよね。」

「タイプだって違うし…。桂さんの好きなタイプってMちゃんと全然違うじゃん!」


そう。リエちゃんもナミさんも同じタイプ

全体的に細身で髪は落ち着いたブラウン、長さはセミロング位。そして若いのです。

あまり派手な印象も受けません。


対するMちゃんは

胸が大きく細身という印象は受けません。

髪も長く色もやや明るめ、ギャルとまではいいませんが落ち着いた感じともいえないのです。




そして数日後

その日私は休みでした。


Mちゃんが仕事を終えて駐車場に行くと、車に封筒が貼り付けてありました。


驚いたMちゃんは、その場ですぐ私に電話してきたのです。


「もしもしYUKAちゃん!!??大変!!!!!」

「どうしたん?電話してくるなんて珍しいなぁ」





「今車なんだけど…桂さんからの手紙がはりつけてある!!!

「えぇぇ!!!???━━(゚Д゚)━( ゚Д)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(Д゚ )━(゚Д゚)━━ !!!!!」


「正確には名前書いてないんだけどこれ絶対そう!」



内容はこういう感じのものでした。


『突然のお手紙ですみません。

自分はいつも女を連れて来ていて、こんなこと言うのは驚くかと思いますが、

実はまえからMちゃんの事が気になっていたんです。

A店が一時閉店ということでMちゃんと会えなくなってしまうので、これがさいごのチャンスかと思いお手紙を書きました。

僕にチャンスを下さい。

アドレスを書いておきます。

メールはくれなくても構いません。

よろしくお願いします。

突然のお手紙で驚かせてしまい、申し訳ありませんでした。』


普段の桂さんからするととても丁寧な内容でした。



「…ていうかアドレスまで書いておいて名前ないの?お前誰だよって所をわざと狙ってメール来る確率上げてんじゃないの?」

「まじでー?てかどうしよう…(;´Д`)」

「返してやれば?お前だれだよって(笑)」

「えー…」

「リエちゃんとナミさんのこととか気になるし! \(゚∀゚ )」


こうして少しの間メールのやりとりをする事になりました。