シリン・ネザマフィ著「白い紙/サラム」
以前、English Journalに彼女のインタビューが収録されていて、気になっていました。29歳イラン人作家が日本語で書いた作品が文学界新人賞を受賞した、ということで話題になっていましたね。
「白い紙」の方はイラン・イラク戦争中のイランの田舎町が舞台。戦時下での若い男女のもどかしい恋愛模様が描かれています。
「サラム」の方は、日本の入管が舞台です。移民申請しているアフガニスタンの女性と彼女を救おうと奮闘する担当弁護士、その通訳の女性のお話です。
どちらも私にとって親近感のもてるお話ではないですが、こういう世界・現実もあるんだなぁと思いながら読みました。わりと淡々とした調子で書かれているのですが、けっこう余韻が残ります。
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Kazuo Ishiguro著 「Nocturnes」
Amazon Kindleで読みました。
ミュージシャンを志す主人公など音楽に関係した複数の短編集です。
丁寧な書き口ながら微妙な言葉選びでクスッと笑わせてくれるのがKazuo Ishiguroのすごいところだと思います。
楽しめた話もあり、う~んって話もあり、でした。