ここのところ通勤電車で読んでいた本です。少し前に公開された映画『お買いもの中毒な私』と同じ著者です。
20代の主人公ララ。彼女の105歳になる大叔母(?)サディのお葬式に出席の最中、突然ララに幻覚が。幻覚で見えるのは23歳の女性、サディ。そう、若かりし日の大叔母です。彼女はララに向かって「式をストップしろ!」とわめき続けます。「式をストップして、私のネックレスを探して」と・・・。パニックになったララはよくわからないまま「式を中止して!」と叫びます。
その日からしばらく、ララは幻覚の23歳サディと共に生活し、ネックレスを探し続けます。もともとサディのことをほとんど知らないララは全然乗り気ではなかったのですが、23歳のサディと会話をして過去のことを知って行くうちに、ネックレス探しにも真剣になり、ある時ネックレスに隠された秘密に辿り着きます - それはイギリスのテレビニュースや新聞で大きく扱われるような衝撃的な秘密だったのです。
21世紀を生きるララと1920年代に20代を過ごしたサディとの奇妙な生活が可笑しいです。
全体を通して有り得ない設定のコメディなのですが、Sophie Kinsellaが描く主人公はいつも人間味があって素直で擦れていないので、好きです。
多分、彼女の作品は全部読んでると思います。