【その後の経過】
認知症様症状出現の急性期はクエチアピンとロゼレムでドラッグロックされていましたが、現状クエチアピンのみに変更、徐々に減らす方向だそうです。
現在、日中にも眠気があるようですが、見当識に以前との違いはあまり感じません。
仮面顔貌が出現しており、クエチアピンを半減してますが、現状変化ありません。
【本文】
10日くらい前に風邪をひいて、19日まで追加で薬を飲んでいた利用者の話。
咳が出るため、マスクをして、席も他の人から少し離れたテーブルになっていました。
てか、薬を飲み終わった今もなってます。
少し神経質なご家族がいて、体調が疑わしい人の席を離して欲しいという要望があったためです。
んで、薬を飲み始めてから「認知症様症状」が出現した。
「私の姉はどこにいるの?」
「主人はどこ?」
「娘に会いたい」
「私はここにいていいの?」
「ここの支払いはどうなってる?」
これが、ほっとくと何時間でも続く。
追加で出た薬の副作用に、不穏を誘発する成分が入っているとかで、薬が抜けるのに3〜4日かかるという。
今日、職員さんたちが、もう26日だから薬関係ないよね、と話してました。
私は、なんとなくですが、席替えによるリロケーション・ダメージではないかと思ってました。
もともと短期記憶はかなり低下してる人で、体験の記憶(面会など)が短期間でまるごと抜け落ちてしまうことも頻回にあったので、この数日でそれらの中核症状がさらに進んだとは考えにくいので。
でも、なぜ席替えが不穏行動につながるのかが分からなかった。
それで、不穏行動(BPSD〈周辺症状〉)とリロケーション・ダメージ(中核症状〈ここでは短期記憶の低下〉に影響を与えて周辺症状を誘発した出来事)をつなげる何かを、日々なんとなく探していました。
んで、今日遅番で、就寝介助がある程度落ち着いてから、その利用者に呼び止められて上記の発言を延々と聞いてたんですね。
「お姉さまは、前の道路をまっすぐ行ったつきあたりのお家です」
「ご主人はなくなりました」
「娘さんは、明日来てくれます」
「ぜひここにいて下さい」
「お支払は、娘さんからちゃんと頂いてます」
私ってOCDだから、すぐ直前のことを何度も確かめたりするんですよね。
だから、この方の受け応えをすることで、ある意味自分を癒やしてたんですよね。
そしたら、例の伊藤さんが
「いつまでやってんの?きりがないんだから、仕事を先に終わらせて」
って言ってきました。
んで、それっきりその人とは話さず退勤したんですが、道すがら、ふとひらめきました。
他の人から席を離したことが、「支払いが滞っている」「もうここにくるな」というメッセージとして受け取られてしまったのだ、と。
就寝介助が終わってこの利用者の話を聞いていたとき、この方が突然私の手をつかんで「本当?あぁよかった」と言ったんですね。
そのとき「不安」というメッセージが浮かびました。それで
「席替え(人から離れる)」
「不安」
「家族に会いたい(人に会いたい)」
というキーワードを何度も行ったり来たりしていたとき、突然思いついたんです。