YOSAKOI 特徴
「よさこい系」「YOSAKOI系」の祭は、以下のようなフォーマットを踏襲している。
· 鳴り物:手に鳴子(なるこ)などを持って、鳴らしながら踊る。
· 曲:地元の伝統民謡、又はご当地ソングを5分程度にアレンジ(ジャズダンス・ディスコ・ヒップホップ風が多い)した曲に合わせて踊る。
· 衣装:おもに和風にアレンジされたデザインのチームオリジナルの衣装を着る。曲中の演出として連続早着替え(衣装チェンジ)等の工夫を凝らす団体も存在する。
· 化粧:歌舞伎・日本舞踊・バレエ・等の舞台化粧や、そのアレンジ、フェースペインティング、等、各自で工夫する。
· 演舞:各チームごとに独特の振り付け(ステージ形式、パレード形式)を織り交ぜた集団での踊り。
この他については、各地域ごとにルールは異なっている。
装置集約型の七夕祭り等は開催する商店街の出費が多いが、YOSAKOI祭りは踊りを主体とした参加者集約型の祭りであるため、主催者側の持ち出しが少ないわりに規模拡大や集客効果が期待出来、短期間に各地に広がった。ただし、踊りに参加する各団体は、練習場代・衣装費・移動費などを自ら出費した上で参加費用を払っており、祭りの主催者の受益と参加者の出費とのバランスの悪さがしばしば問題になる。特に、グッズ販売や参加料の徴収など、主催者側の商業的な面が強い祭りに対しては批判も少なくなく、公益的な祭りを謳っていながら会計が不透明である等の批判を受けている祭りも見受けられる。
その他、地域本来の伝統文化とは無縁に組織されることもあり、祭りというよりも実質的には創作ダンスのコンテストとなってしまっているものもある。また、自由にアレンジできる反面、安易に曲の引用をするために、著作権侵害の問題も発生している。また、一部では全国的に「YOSAKOI」が爆発的に増えたがために、よさこいそのものが飽きられる傾向が見られ、「静岡おだっくい祭り」等のようにイベントそのものが終了したり、各地のよさこいチームが解散するというケースも増え、よさこいが衰退、凋落を辿って淘汰されて行く傾向にあるという声も上がっている。札幌市の「YOSAKOIソーラン祭り」等では前述の金銭的な問題に加え、開催地の地元住民からも参加者のマナーの悪さや騒音問題、そもそも北海道と関係の無かった「よさこい」が開催されること等に対して批判的な声が上がっている。