会津田島祇園祭 会津田島祇園祭の流れ ②

 

 

7月12日前後

御神酒濁酒仕込

早朝より党本においてを研いで蒸してから神社に運び、町内にある国権酒造杜氏の指導で大桶2本に99と定められた分だけ濁酒(どぶろく)を仕込む。この濁酒は7日前後で出来上がるが、アルコール発酵が旺盛になると桶の中をかき混ぜなければならないため、お党屋組より毎日2名が交代で布団拝殿に持ち込み番にあたる。仕込桶の蓋の上には酒造の神である松雄神(松尾神)の大きな神幣が建てられる。濁酒を神酒として使用するため、別名「どぶろく祭り」とも言われる。

 

 

7月15日

鳥居注連縄縒り(とりいしめなわより)

神社境内入口の石の大鳥居に懸ける注連縄は毎年15日の夜、宮本地区全員が祈祷所に集まって作る。太いところが直径約60cmにもなる大注連縄である。

 

 

7月19日

参道掃除

翌年のお党屋組(「請取り」)全員で参道を再度掃除する。祭礼の4日前にあたり、慶長の昔から参道を掃除し道作りを行っている。

 

 

7月20日

御神橋かけ

「御神橋」とは、お党屋本の前で、表道路よりの入口に当たって作られる橋で、幅約1m長さ約2m、中央が丸く盛り上がった形で、橋の縁を青い杉葉で縁取り、中央に白砂を敷き詰める。まわりに注連縄が張られた神聖な橋で、22日に神輿が到着して「神輿前の神事」が終わり、「神の渡橋」と称して大幣(おおぬさ)や宮司等が党本宅へ寄るために注連縄を解いて渡橋するまでは、誰も渡ることができない。

 

 

蕗採り(ふきとり)

会津田島祇園祭は「蕗祭り」(ふきまつり)とも言われ蕗(ふき)料理が多い。細かに刻み香りの強い味噌汁にしたり、煮しめなどに調理する。蕗の盛りの時期でもあるが「蕗(ふき)」を「富貴(ふうき)」に懸けて縁起を担ぐ意味もある。