角館のお祭り 飾山囃子(おやまばやし)
飾山囃子、お山囃子、お山ばやしなど様々な表記がある。
楽器は、篠笛(しのぶえ。獅子田製七穴五号調子または七穴六笨調子が通例)、大太鼓、小太鼓、鼓、摺り鉦(すりがね)、三味線の構成からなり、奏者は一人ずつである。祭りの際は山車の内部に楽器と奏者を載せ奏者は乗って演奏するかたちになる。
基本的に、曳山運行中は囃子が途絶えることがない。 囃子を演奏していない曳山は死曳山(しにやま)とみなされ、曳山としての機能を失う。(ただ、休憩中など一部の場合は除く。)
曳山にとって囃子は極めて重要な役割であり、囃子が演奏されない限り曳山を運行することはできない。
飾山囃子にも多くの流派があり、各囃子方によって曲の節々(例えば、太鼓を叩くタイミングや打ち方)が微妙に異なっている。
各丁内の曳山にはそれぞれ違った囃子方がのっている。乗り込む人数などに関しては特に決まっておらず、何人のっても良いが、曳山の構造上大人7人~8人が限界と思われる。
寄せ囃子(寄せ太鼓)
(よせばやし(よせだいこ))
曳山出発のための人集めの際に演奏。
上り山囃子
(のぼりやまばやし)
曳山の目的に向かう際に演奏。
道中囃子(下り山囃子)
(どうちゅうばやし(くだりやまばやし))
目的を終えた曳山が演奏する。
下り藤(さがりふじ、くだりふじ)
目的を終えてから方向転換するまでの間演奏される。元々は辻を曲がる時も使われていた。
荷方囃子(にかたばやし)
丁内を練り歩く際に演奏される。
神楽囃子(かぐらばやし)
激突中に囃されるが、従来は道中を早いテンポで演奏していた。激突中の囃子が変わったのは最近のことである。バカ囃子などと呼ばれることもある。
囃子の曲それぞれに意味があり、どの囃子を演奏しているかがその曳山の状態を表している。