日高火防祭り 概要 

 


「はやし屋台」は、唐破風の屋根や欄間(らんま)に朱や金、極彩色の彫刻が飾り付けられ、擬宝珠高覧に雪洞が付けられた雛壇状の屋台である。見返りには牡丹と枝垂桜の造花が飾られ、屋台内には魔除けの蕎麦殻との脇障子が付けられる(現在吉小路組のみ)。囃子は笛師2人が奏でる音曲に合わせ「お人形さん」と呼ばれる早乙女小太鼓(15~20人)と「お嫁さん」と呼ばれる三味線(娘5人・師匠1人)で調子をとる。かつてはも加えられていたが、現在ではこの笛・三味線・太鼓が主流となった(名残として屋台天井に鼓を飾っている)。打ちばやし・はやし屋台で奏でられる祭囃子を総称して日高囃子と言われている。



昭和40年代まで、ほとんどの屋台は担ぎ屋台であり、絢爛豪華な屋台の下で数十人の男達が「木遣り歌」(きやりうた)を歌い屋台を担ぐ様相は、雅且つ勇壮な祭りであった。しかし、屋台の担ぎ手不足により台車のついた押し屋台へとかわっていった。現在は屋台前に飾りの担ぎ棒を付け担ぐ様子を表現したり、「ゆすり(沿道商店や観客にお囃子を披露するため屋台を左右に向ける行為)」を、台車の上に乗る屋台を回転式にしたりと、かつての祭の姿を再現する工夫がなされている。




はやし屋台出演組(音曲) ※町印・打ちばやしを持つ町組


· 横町組(一声くずし)※

· 袋町組(一声)※

· 駅前三町組(一声)

· 川口町組(つるべ井)※

· 柳町組(剣囃くずし)※

· 城内組(かんらん囃子)

· 立町組(松の緑)※

· 吉小路組(祇園囃子)

· 大町組(祇園囃子)※