大湊ネブタ その他下北地域のねぶた
大湊ネブタの他、下北地方には各地にねぶたがある。むつ市 田名部(たなぶ)・同市 川内町(かわうちまち)・同市 脇野沢(わきのさわ)・同市 大畑(おおはた)、および風間浦村(かざまうらむら)、東通村(ひがしどおりむら)、佐井村(さいむら)でも行われている。
川内町を除いて、多くは子どもねぶたである。
川内町のねぶたの正調囃子は、大湊とは著しく異なり、県内でも独特な激しくもメロディアスな囃子であり(川内地区から大湊地区の文京町にも伝わった)、青森市同様に跳ねるねぶたである。掛け声も「ラッセラーラッセッラー」以外に「イッチャヤレ、ヤーレ、ヤーレ」と言う掛け声がある。1960年以前には、方形の台(天の川を意味する雲漢(うんかん)の文字が書かれている)の上に八角形の皿、その上に、組ねぶたの背面に見送りと呼ばれる額が付いた自作の山車を使用していたようである。しかし、過疎化などの影響で、長年、使用済の大湊ネブタや青森市等のネブタをレンタルするか買取って開催されて来ていた(見送りを取り付けるため、背面を壊す場合もあり、レンタルでは多少の摩擦があった)。近年では、復興の意識等から住民の製作によるものも出している。