青森ねぶた ねぶた師 ねぶた名人 ①

 


それぞれの時代において、優れた功績を残したねぶた師には名人位が贈られており、2012年現在で6人のねぶた名人がいる。4代までは名人位認定に対する明確な基準は無かったが、5代と6代が認定されるにあたって実力や実績(制作期間、受賞歴、後継者たる弟子の育成等)に対する基準が制定されている。 

 

 

 

初代

北川金三郎(きたがわ きんざぶろう)

 

生年月日 1958年12月26日

認定年月日 1958年8月22日

年齢 78歳

没年月日 1960年

 

それまで竹で大ざっぱに作っていたねぶたを、針金で丁寧に作り、蝋燭だった照明を電球蛍光灯に替え、ねぶたに革命をもたらしたため、「近代ねぶた開祖」「青森ねぶた中興の祖」と呼ばれる。 

 

 

 

2代

北川啓三(きたがわ けいぞう)

 

生年月日 1905年3月21日

認定年月日 1985年6月7日

年齢 80歳

没年月日 1988年

 

上記初代名人の息子で、父同様優れたねぶたを作り、第1回田村麿賞を獲得した。 

 

 

 

 

3代

佐藤伝蔵(さとう でんぞう)

 

生年月日 1925年12月26日

認定年月日 1986年8月11日

年齢 61歳(没後認定のため享年)

没年月日 1986年8月8日

 

上記・北川親子の弟子。骨組みが少ないため平坦な作りであった顔の部分(面)を、針金を多用し、凹凸のある面にし、主流とさせた。華麗な色彩と大胆な構図の作りで、多くの制作者が尊敬の念を抱いている。