弘前ねぷた ねぷたに使われる題材・構造
表面
表面の鏡絵(かがみえ)や人形の部分では、中国物として三国志、水滸伝(すいこでん)、漢楚軍談(かんそぐんだん)、呉越軍談(ごえつぐんだん)等、また和物としては源平盛衰記、津軽為信などがあるが、時に世相を風刺したものも登場する。
裏面
裏面中央の見送り絵には唐美人(とうびじん)や西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)、楽女のような女性、左右には袖絵(そでえ)が描かれる。表面と裏面の絵をつなぐ真横の部分は肩と呼ばれ、町内会・団体名などが書かれる。
開き
鏡絵や人形の下にある三角形(台形)の開きと呼ばれる部分はねぷたを支える受け皿の役割をしており、弘前藩の家紋である牡丹の花が描かれる。開きの下にある(四角形)の額の正面には天の川を意味する「雲漢」(うんかん)と書かれる。
左面・右面・後面
左面・右面・後面には武将の絵が描かれ、左・右面の絵の武将の眼は進行方向を向いている。使用される紙は『ねぷた和紙』等の専用紙の他、「ロンテックス」に代表される業務用障子紙等の、長尺のロール状紙が用いられる。