八戸三社大祭 三社大祭にまつわる問題 山車のエンジン使用問題

 


八戸三社大祭の山車は大きくて重さも10トンを優に超えるため、山車の大型化、並びに曳き手不足といった要因から、坂道などを上るにあたり人力だけでは厳しいために近年は台車にエンジンを搭載し自走可能にした山車が一般的になった。



しかし2002年、警察から自走可能な山車は改造車であり道路交通法違反との指摘を受けたため、2009年に新たな祭りのグランドデザインが策定され、2014年までに台車の軽量化・エンジンの不使用等を完了する計画が明らかにされた。ただ、この変更により山車の大きさに関する制約が厳しくなることから「祭りのアピールポイントがなくなる」として計画の実施に抵抗するものが少なくないほか、新たな台車の制作に必要な費用負担の問題もあり、実際の取り組みはバラついている。



非常に憂慮すべき点として、他県においては様々な方法で動力付きの山車台車を容認している事例があるにも関わらず八戸警察署が認めない理由について憶測や邪推が蔓延してしまっており、津軽地方出身の代々の八戸警察署長が、近年台頭してきた三社大祭を快く思わずに言いがかりをつけているなどという意見が真剣に主張され、八戸市民の多くがこれを事実として受け止めている。東北全体が夏祭りで盛況を得るこの時期に、このような対立図式を生み出す恐れがある主張は望ましいことではなく、観光コンベンション協会などでは八戸警察署は非常に協力的であるとしている。