霊柩車(れいきゅうしゃ)
霊柩車(れいきゅうしゃ)は、遺体を葬祭式場から火葬場(土葬の場合は墓地)の移動の際に使用される特殊用途自動車。
日本では、古くは棺を人間がかついで運んでいたが、その後大八車(だいはちぐるま)様のものに乗せて運ぶようになった(このようなものは「棺車」(かんしゃ、ひつぎぐるま)と呼ばれる)。その後、トラックの上に棺を入れる宗教的装飾を施した輿のようなものを乗せて運ぶようになり、更にそれが自動車と一体化して霊柩車となった。ボディーの色はほとんどが黒である。昭和初期の霊柩車は主にアメリカのパッカードを改造したものが多かったという。現代(21世紀初頭)の日本で一般的な霊柩車のスタイルは、大阪にあった「駕友」(がゆう)という葬儀屋を経営する鈴木勇太郎によって1917年に考え出された。