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ネバーランドに住む永遠の主人公ピーターパン、彼が活躍する冒険活劇は今年誕生から100年を迎えた。
そしてそのピーターパンにはモデルとなった実在の少年が存在していて、その物語が生まれた背景がこの映画に描かれています。
1900年初頭のロンドンが舞台です。劇作家のバリの新作の評判が乏しくなく、彼は日々を悩みながら生きる。そしてある日、ある公園でバリはあるファミリーと運命的な出会いをした。そしてその家族との交流で彼はある物語を執筆するアイデアを得た。
それがご存知ピーター・パン。
交流を深める一家はデイビス家、4人の兄弟と未亡人の5人。
バリはその中でも三男のピーターに興味を抱いた。
それは他の兄弟達が子供らしくいろいろな遊びに夢中になるのに、ピーターだけは無関心。いや、無関心というよりも何かを諦めたような表情でクールに生きている。
この一家は父親を病気で亡くしている。その悲しさは言葉で言い表せられるものでもないだろう。だが他の兄弟と全く違って、世界は目に見えるものだけが真実なのだ、とピーターは考え生きているのである。ピーター以外の兄弟が空想の世界を持っているのに対して、ピーターだけは決してそういう世界に足を踏み入れようとしない。頑なに拒否をしていた。
だがバリはピーターに根気強く言う。
「ピーター、そこは夢が叶う場所なんだ。信じれば必ず行ける。」
子供は想像力を駆使して自分の世界を造り上げ、そして時間を重ねていく段階で現実との折り合いをつけていきます。
そしていつしか人は夢を手の届かない世界だという結論付けをしてしまい、無味乾燥したリアルな日常のみを良しとしてしまう。
あの時想い描いていた世界なんてどこにもないのだ、と。
バリはピーターに信じる事の大切さを教える。
そして辛い現実があれば、それは想像力で打破出来るのだとも。
それはこの映画のクライマックスでも見事に演出されている。
「楽しいことを考えれば空を飛べる」
「妖精を信じるなら拍手をして!」
するとどうだろう。それを信じて必死の拍手をした家族の目の前に、決して目では見る事の出来ない世界が広がった。
それが「
ネバーランド」だった。
まさに夢の世界。その世界に誘うピーターパン。
ついにピーターはバリの言う信じる事の大切さを理解したのだ。
だからこそピーターにも自分の思い描く
ネバーランドが現れたのだ。
リアルな現実に負けそうになった人が必要なのは何か?
ファンタジーの必要性とは?
それらは子供だけじゃなく、今この辛い現実を生きている大人にこそ必要なものではないだろうか。
辛い現実から目を背ける事は卑怯じゃない。ダメなのはそういった場所に留まり、諦めることだ。
逃げる事も言い換えれば闘う事なんだ。
違う道を探せばいいさ。
僕があなたに合う世界に誘ってあげるよ。
さぁ、一歩踏み出してみよう。
「ピーター・パン」の物語は悲しみを乗り越えるために生まれた。
たくさんの透き通った涙を夢と希望に変えて。