昨日から始まった「処刑剣」をシネマート心斎橋で観てきました。
この映画は、明王朝の秘密警察“錦衣衛(きんいえい)”の指揮官“青龍(チンロン)”が、罠にはめられて、皇帝の証“玉璽(ぎょくし)”(大きな印鑑のようなものでした)を奪い取られたため、奪い返すため、命をかけて戦うお話でした。

映画の全体的イメージは、広大な荒野と砂漠、そこに浮かび上がる古代都市、アラビアの雰囲気も入り交じったシルクロード。

日本では決してお目にかかれない風景で、“中国の西部劇”って感じでした。

青龍の持っている14本の剣セット入りの箱が、人間以外の主役です。

青龍に対峙するのが白虎で、青龍とともに裏切られた側に朱雀と玄武…
と、日本の古墳にも伝わる聞きなれた名前の人たちが出てきます。

肝心の飛輪海のウー・ズンは、話の中盤から出てきます。
忘れた頃に出てきて、
そういえば、私は彼を見に来たんだった!!
と、思い出したほど、ずっと主役の二人に見入ってしまっていました。

主人公のウ゛ィッキー・チャオさんは、ホントに綺麗な女優さんで、馳せる姿も凛々しくて、女らしさとかっこよさを兼ね備えた魅力的な方でした。

青龍役のドニー・イェンさんは、立派な体で見事な身のこなしの渋い俳優さん。荒野にバッチリ合った野性的な出で立ちで、骨付き肉をむさぼり食う場面、その骨を使ったアクションシーンがなんとも印象的でした。

悪女で、最大の敵だった脱脱(トゥオトゥオ)は、ケイト・ツイさんという女優さんで、ミス香港だった人のようです。
目付きは鋭いのだけど、クルクル回って妖術のようなアクションで相手をやっつけるのだけれど、特撮ばかりだったせいもあって、なんだかちっとも心に残らない演技でした。


さて、肝心のウー・ズン!!

やっぱ誰よりイケメンで素敵!!

出番は、ちょっと少ないな~
っていう不満は少しありますが、でも、カッコイイ盗賊の頭領でした。
彼のブーメランのような剣(形がちょっとアラビア風の反った刃でした。)が印象的でした。

先程も表現した通り、“中国の西部劇”なので、男の人が見ても楽しめる映画だと思いました。


…映画館で、チケットを購入したら付いてきたウー・ズンのポストカードは、女性には嬉しかったのですが、男性には、ドニー・イェンとウ゛ィッキー・チャオのポストカードの方が欲しかったかもね…