■放送音楽連盟・新人連盟賞受賞歌手一覧
歌手名 | 紹介楽曲 | レコード会社 |
新井薫子 | 「虹いろの瞳」 | TDK |
石川秀美 | 「妖精時代」 | RVC |
祝友子 | 「あなたのための女です」 | 徳間音工 |
尾形大作 | 「ひとりごと」 | ポリドール |
カプチーノ | 「九時からのリリィ」 | テイチク |
川島恵 | 「ミスター不思議」 | 東芝EMI |
川田あつ子 | 「秘密のオルゴール」 | CBSソニー |
北川真一郎 | 「北国の女」 | 日本コロムビア |
北原佐和子 | 「マイ・ボーイフレンド」 | テイチク |
小泉今日子 | 「私の16才」 | ビクター音楽産業 |
小巻寛子 | 「出船前」 | VAP |
沢木けんじ | 「あばよ函館」 | RVC |
シブがき隊 | 「NAI・NAI 16(シックスティーン)」 | CBSソニー |
白石まるみ | 「オリオン座のむこう」 | ビクター音楽産業 |
中野美紀 | 「未経験」 | ビクター音楽産業 |
中森明菜 | 「スローモーション」 | ワーナー・パイオニア |
新田純一 | 「Hop・Step・愛(LOVE)」 | キングレコード |
早見優 | 「急いで!初恋」 | トーラス |
原田悠里 | 「俺に咲いた花」 | キングレコード |
日野美歌 | 「私のあなた」 | テイチク |
堀ちえみ | 「潮風の少女」 | キャニオン |
本田恭章 | 「0909(ワクワク)させて」 | 日本フォノグラム |
松本伊代 | 「TVの国からキラキラ」 | ビクター音楽産業 |
真鍋ちえみ | 「ねらわれた少女」 | CBSソニー |
水谷絵津子 | 「キラリ☆涙」 | 日本コロムビア |
水野きみこ | 「私のモナミ」 | ポリドール |
三田寛子 | 「駈けてきた処女(おとめ)」 | CBSソニー |
三井比佐子 | 「月曜日はシックシック」 | VAP |
山口順子 | 「しあわせ坂」 | ポリドール |
吉成香 | 「はにかみ天使」 | 東芝EMI |
渡辺めぐみ | 「ときめきTouch Me」 | SMS |
■優秀新人としての当選者(12名)
新井薫子、石川秀美、尾形大作、北原佐和子、小泉今日子、シブがき隊、新田純一、早見優、堀ちえみ、松本伊代、三田寛子、水野きみこ |
■担当放送局:テレビ朝日
■ひとくちメモ:ニッポン歌謡界が空前のアイドルブームに湧き、そのボルテージが頂点に達していた頃の大会。そのムーブメントの影響を大きく受けたせいか、新人奨励賞を受賞した歌手のほとんどがティーンの女の子で占められる様相と相成った。この年度の担当放送局はテレビ朝日。関東圏では夏休みの少し前、週末の午後の時間帯を利用しての放映が成された。新人歌手の紹介方式は日テレのソレに習ったモノではあったものの、やや変更が加えられていた。会場の中心には花道も用意されていたが、紹介の際に新人歌手がソコを歩いていく形式はとらず、壇上にズラリと並ばせた上で各々のデビュー曲(例外もあり)とともにひとりずつ紹介するといった方式を採用した。例外としてデビューの早かった松本伊代さん、尾形大作さんはその時点での楽曲にて紹介が成された。
また、優秀新人として当選した上記12名の新人歌手の持ち歌披露は、紹介されたデビュー曲ではなくその時点での最新曲を歌唱。これにより当選しなかった歌手が当選した際に唄う予定だった楽曲がなんであったのかは不明である。ただ、当日着用していた衣装により概ね判別することもできる。
この大会での珍事といえば、やはり中森明菜さんの落選劇だろう。この大会より先に開催された「メガロポリス歌謡祭・予選」(テレビ東京)では13名もの新人歌手が当選を果たし、エントリー番号(1)としてデビュー曲の「スローモーション」を引っ提げ参戦していた彼女も本選にコマを進めた新人のひとりであった。
■「1982年度・第1回メガロポリス歌謡祭・予選」通過者
松本伊代、三田寛子、新田純一、北原佐和子、水野きみこ、堀ちえみ、早見優、新井薫子、石川秀美、尾形大作、水谷絵津子、中森明菜、シブがき隊 |
しかしながら先の「メガロポリス歌謡祭」と比較してもより重要かつ歴史ある大会としての位置づけが成されていた本大会でまさかの落選!これには多くの視聴者も開いたクチがふさがらないといった状態だったことかと思われ。上記大会不参加で明菜さんと同じ「スタ誕」出身の小泉今日子さんにより奇しくもハジき出される結果になった。また、同じく「スタ誕」出身だった水谷絵津子さんも同じようにハジき出されてしまった。優秀新人として選出されることがなかった明菜さんは、下記の紹介場面における笑顔のみが電波に乗って流されるにとどまった。
不安そうな面ガマえ | それでも笑顔でご挨拶 | 憧れてたヒラヒラドレスで |
また、この他でも演歌の原田悠里さん、日野美歌さんも明菜さんと同じく苦杯をなめる結果になったものの、後には「紅白」に出場して紅白歌手としてその存在感を示すなど、演歌強し&必ずしもここでの成績がすべてではない!ということを体現した歌手と言える。「2年B組仙八先生」での知名度やレコ売上、人気も上々だった本田恭章さんも本大会での落選組。彼は「メガロポリス歌謡祭」でも落選を喰らうなど...賞レースにおいては彼の出番はなかったご様子。