H15.10
小さいおもちゃ箱を手に入れて
足を踏み入れた幻想の世界
あなたに出会う
人の話は聞かないくせに
いつも命令口調で威張っていて・・・
頭ごなしにモノを言う
私はいつも反発してた
「気が合わない・・・」
ずっとそう思ってた
私はしばらく男に間違われてて
結構ショックだったりもした
ある日
あなたは突然さよならを言う
一回目の「さよなら」は
ちゃんと言えた
そりゃ少しは寂しかったけど
しょうがないって思った
それから数ヶ月
あなたはふらっと戻ってきたね
あなたのいない数ヶ月間で
私が変わったことと言えば
おもちゃ箱が多少有能になったことと
左手の薬指には
まだ外したばかりの
指輪の痕が残っていたこと
17インチのディスプレイの中
私の居場所があった
誰かが私を求めてくれて
嬉しかった
あなたが戻ってきたことも
素直に嬉しかった
懐かしい匂いがして落ち着いた
言葉では反発しながらも
心の奥底では
支えあっていたのかもしれない
互いの傷は言葉にはしないけれど
深く根を張るものだったから
この仮想空間で
本当に大切なものなんてあるはずがないのに
それでも守りたいと思ったものが
多分一緒だったから
そしてそれがお互いの居場所へと繋がってた
あなたは私にはないものを持っている
そして悔しくもそれを認めて
羨ましくもさえ思った
いつの頃からか
互いの足りない部分を
補うような形になっていたと思う
反発しあいながらも・・・
本当のあなたは知らないけれど
今その時
同じように画面に向かい
タバコをふかしながら
キーボードを打つ
気がつけば
長く時を同じにしていたようで
私はあなたに随分と頼っていたらしい
だからなのかな?
2回目の「さよなら」は
言えなかった・・・
「明日から私は独りなんだな・・・
もうあなたはいないんだ
強くならなきゃね・・・」
そんなことを自分に言い聞かせていた
ただ
あの時
私は全身を削られるかのように
痛かったんだ・・・
それはまだ
恋とゆうにはあまりにも早熟な感情
憎まれ口を叩きながらも
その小さい幻想空間の入り口で
涙が溢れた・・・
もしかしたら
ただ泣きたかっただけかもしれない
張り詰めていた糸は
時折ふとしたことで緩んでしまうものだ
それでも良かった
今日泣いて
明日歩いていけるのならば・・・
でも
何故だろう
あなたがいない明日に
とてつもない不安を感じ
胸がぎゅうぎゅうと苦しくて・・・
ぽっかりと開いてしまったその穴を何で塞ごうか?
そんなことを考えながら
嗚咽と共に
溢れ出るものを止められずにいた
「泣いてるのか?」
そう聞くあなた・・・
その時
小さな
とても小さな光がひとつ
生まれたんだね
その光は
時が経つにつれ
どんどんと大きくなってゆく・・・
ねぇ?
愛してくれてありがとう
私の愛は
これからもずっと
永遠に
それはセピアに変わることなく
永遠に
ただ
あなたのためだけに
虹色の光となって
降り注いでいくよ
お誕生日、おめでとう
H19,11,16 T&T