海外生活をしていると、どうしても文化や考え方の違いから、嫌な思いをすることがあります。
それも、その国の人からではなく、移民系からのことがほとんど。
私の偏見かもしれませんが、少なくとも私の経験ではそうなのです。

昨日、ドイツ語の学校で、先生の書いた例文が、「お寿司を作る(調理する)」とうのがあったのですが、それに対してシリア人の男性が、「寿司なんて、魚釣って来てそのまま食うだけだろ!料理の必要なんてないじゃないか!」といって、身振りを交えて馬鹿にしました。

日本にいたら、そんなに気にしなかったかもしれませんが、外国にいるときに日本の事を侮辱されたりすると本当に悲しく、腹立たしいことこの上ないです。

実は、日本にいた時にも、英語の先生ともこんな会話をしましたが、彼は長く日本に住んでいて、奥様も日本人だし、日本社会に生きているので、ジョークとして楽しく話題にできました。

でも、日本に行った事もなければ、きちんとしたお寿司屋さんでお寿司を食べた事もない人に、そんな分かったような事を言われる筋合いはありません!
お寿司はシンプルだからこそ誤魔化しがきかないし、日本のように清潔な国でなければ、安全に生魚をたべることはできないでしょう。
それに、我々日本人にとっては、家族や親戚の集まりのときや、お祝い事のときに食べる機会が多い、ちょっと特別な食事です。
そう、イギリス人にとってのサンデーローストのようなものだと思うんです。

私にとっては見過ごすことのできない問題なので、学校に報告しました。
正直、対応にあまり期待していなかったのですが、今日、担当者とお話することが出来ました。
今後、授業の中で、文化、宗教、多様な家族構成(ステップファミリーや同性カップル、片親家庭など)などについて学ぶオリエンテーションのプログラムが予定されている事を教えてくれました。
それに、先生にもちゃんと問題が共有されていて、授業が終わった後にきちんとフォローしてもらいました。
ドイツ、さすが先進国だな、と思いました。

イギリスに住んでいたときもそうだったけれど、もともとのイギリス人の方が圧倒的にマチュアに接してくれたし、ドイツでも基本的には同じように感じます。
もちろん、例外もあるし、それも経験済みですが。

そんなわけで、ダイバーシティについて考えた出来事でした。