あんぐらな日々 the underground world

あんぐらな日々 the underground world

文鳥さんと夫、子ども3人で楽しく暮らしています。2016年8月にスキルス胃がんStageIVと診断されました。化学療法の合間を縫って助産師の仕事をしています。愛する家族、友人へ書き残したいことや日々の想い(愚痴含む)を綴ります。コメントはどうぞお手柔らかにお願いします。

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今日は一気に体調が悪化して
差し迫ったものを感じたので
夫に休みをとってもらい
子どもたちに来てもらい
とりあえず家族が集結した

私は慌てて夫と子どもたちに
辞世の手紙をスマホのメモに遺し
その時に備えた
ベッド以外での生活はない前提で
点滴が始まり尿管が入れられた
緩和ケアチームが病室に集まり
これから為される治療について
説明があった
緩和ケアチームの医師もナースも
慈愛に満ちた笑顔でこれからのことを
丁寧に説明してくださった
呼吸が少しでも楽になるなら
まだまだ闘えると思った


そして夕方主治医から夫に
今後のことについて説明があった
私も一緒に聞きたかったけれど
車椅子での移動に耐えられそうに
なかったので断念

夫からの伝聞では2つの方法を
提示されたらしい
まずは積極的な治療はせず
ひたすら緩和ケアで苦痛を取り除く
この場合年内が寿命のような話だが
私は年内まで持つとの主治医の見立てに
少し驚いた
そんなに時間があったのか・・・
今日慌てて子どもたちに来てもらわなくて
よかったじゃん

もう1つは呼吸苦を落ち着かせてから
抗がん剤で叩いてみる
この場合効果があるとは限らず
無駄に体力を奪う可能性もある


私は迷わず後者を選んだ
少しでも可能性があるのなら
それに賭けてみたい
一日でも長く生きたい
夫も同じ気持ちだった
こういう重要な選択肢を
与えられた時に夫婦で
同じものを選択できるということに
子どもたちすら介入できない
夫婦の結び付きを感じて嬉しくなる
そしてこのブログの文章の中で
不自然なくらいにピリオドを
使わない意味はこういうところにある
絶対終わりは来るのは分かるけど
終わらせてなるものかという気持ちで
このピリオドを打たないブログを始めたのだ


長女は緩和ケアだけにした方が
楽なんじゃない?と言った
本心は違うと思うが私を思いやっての
選択だったんじゃないかな
長女は小さな頃から本心を言わない
もしかして本心を言っているのかも
しれないけど親の私にも
よく分からない子なのだ
本当の気持ちを言うことも大切だよ
ママはあなたに模範解答ばかりを
求めてはいないのよ
あなたが思うことを否定したりしないから
本心を言っていいんだよ