C-CHERRY -80ページ目

アタシ。

最近ちょっと体調良くなくて。

その上鼻風邪ひいて喉がね、唾飲むだけで痛い。
口内炎が右の唇のすぐ中に出来てて、話すと痛い。

偏頭痛のせいで耳鳴りがすごくて、ぼーっとする。
だから薬を飲むけど、薬が強くてウトウトしちゃう。



「100%元気なとこみたことないよ~。健康管理も仕事のうちだよ!!」

って笑いながらいつも言う社員さん。


言わないで。分かってます。
分かってるけどどうしようもないの。

病気を我慢するか、薬の副作用を我慢するかの2択なんです。


ホルモンの薬は辛くて、その度に、あたしは独りぼっちだなぁって思う。


でも、あたしには元カレがいつも頭や心の隅にいてくれて、守られることのない約束を繰り返し囁くんだ。




けど、違った。

沢山の中の一人になってしまったら、もう彼はあたしのものじゃなくて、あたしを慰めてはくれないんだ。



独りでもダイジョブだよ。

憂鬱なのはきっと、副作用のせいじゃなくて、あたしが弱いからだ。

淋しいのは君がいないからじゃなくて、アタシが独りぼっちだからだ。



アスファルトに沈む雨粒に溶けてしまいたい。





息をすると喉がピリピリ痛む。
雨音は気まぐれにアタシを落ち込ませたり、休ませたりする。




誰かの、「ダイジョブだよ」が欲しい。

さくら。

バスで4時間 窮屈な地下鉄

耳をふさぐように ちいさくハナウタ

あの角をまがって 下向いてたどる 2つ分の足跡


奥の部屋の小さなオレンジのライト

蒸し暑い夕暮れ 君の汗の匂いをかいだ気がして怖かった

揺れる影を見つめてすくむ足


踏み込めずに逃げ出した公園で

池の隅に残され重なって風に揺れるピンク
髪をなでるのは湿っぽい夜の風だけ

あの長い指はもう あたしを音に組み込まない







東京は今でもぽっかりと穴が開いたように。

あたしの右側ばかり不自然に風が吹く。


東京は、2人分の思い出しかなくて。

あの時、思い切って部屋のドアを叩いてたら、何か変わったのかな。



君の部屋の前で引き返した夏のあの日。




辛くなるといつも、抱きしめられたあの胸の香りがする。

笑顔も声も思い出せずにいるのに。


息遣いと香りだけ、記憶から跳んでいかない。





もうすぐこの街にもサクラが咲いて、あたしはひとりで弁天橋へいくよ。

きっと赤い自転車で笑う無邪気な男の子に会える気がするんだ。

チメイショウ。

いろんなことにひっぱられたり。おされたり。つぶされたり。いろんなことになって、粉々になってしまったかんじ。




仕事中でさえ。



レジでもバーでも自身を持ってニコニコできないことに幻滅してしまいました。



そんな自分のいれたエスプレッソは、ほんとうにほんとうにまずくて。




どうしよう。



って、その場にうずくまってしまいそうだった。





音楽も、雑音に思えてしまうくらい。


ヘッドホンで聴いてるのに、聴こえてこないの。






ピノキオとは真逆に、木彫りの人形になってしまったみたい。