師走の忙しい時期―。
更に忙しくなりそうな…予感。いいや、確実に何かありそうな事が起こる。
十二月に入った第二日曜日。何も変わらない一日が始まると、誰もが思っていた。
昼食を食べ終えたお昼過ぎ、一人の少女は自宅でのんびり休日を過ごす。日曜日だから当然学校はお休み、だからこそ普段は忙しくて中々出来ない事をしようと。自室で机の上に何冊も本を並べて睨めっこ。
広げられた本とは、様々なお菓子の作り方が記載されている所謂レシピ本…で。
作る物によって材料を買いに行かなければならないと、ペンとメモ帳片手に眺めていたけれど。
ふと、耳を澄ましたら何か騒がしい様子に気付き。頭の上にハテナマーク浮かべたみたいな面持ちでペンとメモ帳をレシピ本の上へ置いて、自室から出て廊下を歩いていけば次第にその騒がしい声の正体が判明したらしく。ぱたぱたと、足早に声が聞こえる方へ向かおうとしたら。
――何かとぶつかった。
「…ぅ…い、痛……、お…御母様っ…」
そう。ぶつかったのは、背中までの伸びた栗色の髪と目鼻立ちのハッキリした女性。少女の母親である澤村千里。少女は片手で額を擦り、目を丸くさせたように驚きの色を隠せないか。言葉を口にした刹那、少女の身体は引き寄せられる。
「ただいまーっ、由姫っ。元気にしてた? …ん?少し身長が伸びた?」
まるで小さな子供を、抱っこするみたいに。ぐりぐり、額を摺り寄せた過剰なスキンシップは此の母親の性格…とも言える。幸いにもそんな性格は少女に遺伝しなかった…らしい。
「あ、あの……はい、元気にしておりましたけれど…。身長は…、あ…。お帰りなさい…。」
挨拶とか何だか、もう色々じょ順番がごちゃごちゃになっているけど。久し振りに海外から帰国した母親に会えるのは、矢張り嬉しいもの。最初は困惑の色を浮かべていた表情も次第に笑みへと変わってゆき。一通りの遣り取りを終えたら漸く、少女の身体は開放されて。
こうして対面するのは本当に何年振りだろう。最後に見たのは…中学へ入学した辺りな筈。
御覧の通り絵に描いたような自由奔放な母親なのは解っていたのか、少女なりに理解はしている。自分には無い行動力も、密かに尊敬していたりもするのだけど。
「そうそう、お土産も沢山買ってきたの。優一さんも待ってるから行こ?」
今度はぐいぐい、手を取られては引っ張られ。父親が待っているから、と居間まで少女の返答を聴くより先に連れて行く強引さも健在なようで。
良く云えばマイペース。残念ながらマイペースさは、きっちり少女にも受け継がれてしまったけれど。
ただ性格はまるで正反対…とも言えようか。
居間へと連れて来られた少女はその後、父親である優一とも久し振りの対面を済ませて。一体何処から購入したのかも謎なお土産の数々を、ごっそり受け取る羽目になりそう。
いつもと違った日曜日――。
いつでも嵐は突然やってくるもの。正に、そんな言葉通りの一日。
どのくらいの期間、滞在するのかはまだ解らないけれど。
久し振りに水入らず…な時間を過ごす少女の表情、気持ちも。言葉にすれば嬉しい、の一言に尽きてしまう。
【PL】
はい。両親の帰国を、さらっと軽く駄文…基、作文にしてみました。
本当に嵐の如く。突如帰国をする破天荒な両親(主に母親)です。
パパさんに関しては別の機会に書けるといいなー。
誰も期待してませんが。
いいのです。覚書きと言う名の自己満足ですから!(御待ちなさい)
イメージとして、ママさんは真○みきさん…かな。
パパさんはー…誰だろう?あんまり浮かばないかも。
まだ文章として書いていないからかもしれませんね。