僕は沈んでいく。何もない、広い広い無限の黒に。
太平洋のど真ん中にいるみたい。深く深く沈んでいく。何もない。日の光も届かない。黒に抱かれる。
泡がキラキラと金色に輝く。これは涙?
ああ何故だかとても気持ちが良い。胎内で身を丸めているような、安らかな黒の中。
ここから出たくない。このまま黒の一部になってしまいたい。
いや、もしかしたら、この黒たちは…。
きっとそうだ。できることなら、このまま時間も光も感覚も、
全て失って1つになってしまいたい。
金色の泡が海面へ浮かんでいく。
僕は沈んでいく。
ここはどこだろう。僕はどこまで沈むのだろう。
まあいいんだ。眠ってしまおう。とても気持ちが良いんだ。