菜の花が添えてある、それだけで四季の移ろいを感じられる、和食の醍醐味。胡麻豆腐に季節を感じるかと言われたら悩ましいが…
出汁の効いた餡をかけた胡麻豆腐に、菜の花です!
おお、春が来た。
繊細なだけに、ちょっとした要素よね、素材を殺さない絶妙さが和食が世界に誇れるところではなかろうか。繊細だからこそ足されるもので印象を変えられる、と言うワタクシはなんでもうまいバカ舌ですけれども。
季節を感じたか、は、別として。刺身が美味いと幸せです。まぁ、素材の暴力だな、とか思ったゴミクズです、美味しかったのは事実なので許して下さい。
可能ならば肉も生で食いたい、という生食好きです。あたったことない幸せ者だからこそ言える、生牡蠣しか勝たん。産地によって旬は変わりますが、生牡蠣あったら絶対頼みます、作り手を信頼していることが大前提ですがね。やっぱうめぇわ酒が進む。
この店主は酒好きである、を体現している、鳥レバーの油漬け。缶ツマとかに良くあるこってりなオイル漬けの様でいて、鳥レバーの甘辛煮をそこはかとなくオイルでしっとりさせました、という上品さ。全く油っこくないのよ、ちまちま摘んでエンドレス酒出来ちゃう、なんなんだこの悪魔は。
ウッッッッマッッ!!!!
ほたるいか、見ると春が来たと思う。スーパーでこの時期安い、まぁ以前より値上がりはしたけれども旬の美味しいやつ。
…を、なめろうにした、だと?
これ、真似しよ。
(再現出来るとは言ってない。)
だし巻き玉子(若しくは玉子焼き)が甘くない、それだけでポンコツは好きになっちゃいます。地域性的なものであるとは分かっているけれども、甘い玉子焼きが許せない勢です。
(寿司の玉子とか、正月の伊達巻とか、文化や保存面を考えてのそもそも甘いやつは、まぁ分かる、そうだと思って口に運ぶので。甘いもの苦手なので一口で十分だが、甘いたまごも美味しいと思うよ。ただ、出汁巻きと名乗って甘いと脳がバグるのです、怒りすら沸くほどに、馴染や好みの問題でしかないのだが。)
店主の拘りを感じた、素敵なお店でした。店主とそれなりに付き合いがある、という個人的評価を除いても、飲兵衛には素晴らしいコンセプト。店主も酒呑みなの分かってるから、そりゃそうよね、美味しかった。
ただ、ね、ちょっと高いやもしれぬ。食った以上に飲んだ、てのもあるけれども。知り合いだからこそ、正直なことも言いたい。ここ、なんだかんだ田舎だぞ、都会価格が過ぎないか。
接待とか、知人へのサプライズで、ちょっといい店連れて行く。のに最適だな、と思いました。そういうワタクシは庶民です。
毎日のことじゃないし、美味しい酒飲んで美味しいもの食べられた、なんだかんだ言っても幸せなことです。今日もせっせと働きます。